Love&Love英語でメキメキ上達!! |
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Love&Love英語でメキメキ!!上達コーナー
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晴山 陽一氏の”英語上達7つの法則”から
ここから入手できます。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569602940/qid=1111666289/ sr=1-23/ref=sr_1_2_23/250-0048526-1969827/lleigo-22/
この本は、中高6年間の英語学習でこうむった「マイナス2学年」の遅れ分を取り戻そう、という趣旨で書かれたものです。
この「2年分の遅れ」とは、いつどのようにして生じてしまったのでしょうか。
晴山氏によりますと、これまでの「理想状態の高3の英語力」では、「読む」「書く」「聞く」「話す」の順で、4技能が身についている状態とされることが多かったようです。
この4つですがこの順番でよいのでしょうか。母国語である日本語の場合で考えてみると、少し事情が違ってくるそうです。
晴山氏の感覚では、いちばんレベルが高いのは「読む」、次は「書く」ではなくて「聞く」だといいます。
聞いてわかるレベルの内容を書けるかといえば、おおかたの人は自信がないでしょう。
しかし、聞くだけなら相当なレベルの話でも理解できるはずです。だから「聞く」方が「書く」よりは上なのだそうです。
これをこれまでの“英語力”の場合と比較してみると、次のようになります。
英語の場合、これまで、読む、書く、聞く、話す、の順でした。しかし、日本語の場合は、読む、聞く、書く、話す、の順ではないか、と言われます。
なぜこのような“逆転現象”が起きてしまったのでしょうか。
中学・高校での英語の授業では、まずテキストが与えられ、それを読んで理解します。
多少の発音指導はありますが、自信をもって発音できる先生はごくわずかで、通常はおざなりになってしまっていました。
「読む」ことができたら、次はそれを正確に「書く」練習です。そして、その次は、書いたものを「話す(読み上げる)」練習です。
うまく読めなくても誰も直してくれません。そして、「聞く」練習となると、時間ばかりかかって成果が形にならないので、それこそおざなりなままで放置されてしまいました。
母国語の場合はどうでしょうか。晴山氏によれば、まず「聞く」。そして話したことが「書け」。さらに、書かれた「読める」の順でしょう。ここで重要なのは、「聞く」への移行が、努力して覚えたものではなく、自然に行われるという点です。
英語の授業ではどうだったでしょう。まずテキストを「読む」。これ自体、大きな努力が必要です。なにしろ、見たことも聞いたこともない“外国語”なのですから。
次に「書く」。これまた、大変な努力を要します。とくに英語の場合、ドイツ語やフランス語に比べ、はるかに綴りが複雑です。これはもう、努力、努力の連続です。
しかも、悲しいことに、いくら正確に書くことができても、それを正しく発音することができない。もっと悲しいのは、その言葉を耳で聞いても、その言葉だと気づく能力がついていない。
音声を視覚化したのが文字なのに、かんじんの元の音声が聞きとれない。これは、大変奇妙な“頭のサーカス”を強要されていることになります。
晴山氏の経験では、ドイツ語やフランス語の方が英語より少しはマシとのことです。綴りと音声が、英語よりよほどきちんと対応しているからです。
「読むー書く」からスタートするという従来の英語教育の学習順序は、わざと学ぶことを困難にしている、としか言いようがありません。
晴山氏によりますと、日本人は反省が得意ですから、最近は、これではだめだ、もっと話す力を養おう、ということで、もっぱら会話重視へと急カーブをきりつつあるようです。
しかし、晴山氏は、あまり急にカーブをきるのも危険な気がする、という感想をお持ちです。
ものには順序があるのからだと、いうのがその理由です。中3レベルで話せるようになろう、というキャンペーンを繰り広げたいくらいですが、「話す」ことの手前には、「聞く」段階があるのだ、ということを強調しておきたいと、言われています。
以前、野口悠紀雄氏も、別の観点から、同様な意見を言っておられました。晴山氏の『7か条』はまず「聞く」技能から出発します。
・まず聞き上手になれ!
・発音はうまくなくてもハッキリと!
・会話は形より中身!
・文法は中学レベルで十分!
・自分用の表現集を作れ!
・うまい表現よりシンフルな表現!
・名詞中心に単語力をつけよ!
”まず聞き上手になれ!”
会話はお互いに相手の話に興味を持つ2人で行う共同作業で、相手が外国人の場合、育った背景や考え方に興味を持ちます。
内容への興味や相手の人格への興味のない会話は、お互いに時間のムダ遣いではないか、と思います。
晴山氏は、会話の基本は、まず聞くことですが、「聞く」という言葉には2つの意味がある、と言われます。
第1は「相手に聞くこと(質問すること)」 第2は「相手の言うことを聞き取ること」
です。
会話では、聞きたい話を聞き出すことが大切です。それには、相手が興味を持つような質問をすればいい、と言われます。
相手にはこちらの「話」でなく「質問」に興味を持ってもらい、こちらは相手の言うことに「聞く耳を持つ必要がある」ことになります。そして、ここで、英語を聞き取る能力が必要になってきます。
”発音はうまくなくてもハッキリと!”
自信がないからといって相手に聞き取れないような話し方をすると、不誠実な印象を与えてしまいます。
間違ってもいいのだというつもりで、ハッキリ発音しましょう、ということです。
こちらに伝えたい内容がある限り、相手は聞き取った言葉の端から懸命にそれを探り当ててくれるはずです。
晴山氏は、日本人がこれほど英語の発音を苦手とするのには、しかるべき原因、明確な理由があるのではと、言われます。
第1は“音節感覚”の欠如、第2は“単語のリズム”に対する無理解です。
この2つの基本事項をないがしろにして、「英語らしい発音」とか、「文のイントネーション」についていくら言っても、あまり効き目がないようです。
日本人が耳を訓練するには、まず“音節感覚”を身につけること、それから“単語のリズム”について理鰐することが必須だと、言われます。
”会話は形より中身!”
そもそも「聞きたいこと」がなければ会話をする意味はないですし、「伝えたいこと」がなければ、やはり会話などする意味がありません。
形にとらわれた会話と心情あふれる会話には差があります。伝えたいことがあれば持っている英語のうまいへたは二の次です。
うまい「言い方」ばかり練習して、かんじんの中身が空っぼではすぐに相手にあきられてしまいます。「日本会話」などというものが存在しないのと同様に、「英会話」などというものは存在しないのです。
そこで晴山氏は、「becauseの言える会話を心がけよう!」と、言われます。言い方を変えると、「根拠のある話をしましょう!」ということのようです。
それは、「どうしてそんなことを言うの?」とか「どうしてそんなことを聞くの?」とたずねられてタジタジするような主体性のない会話はやめましょう、ということのようです。
そして、わからない時はわからないと正直に言いましょう。少し考える時間がほしい時は、Let
me see.とか言って時間かせぎをしましょう、と言われます。
"文法は中学レベルで十分"
本には、中学英語の内容を示す45項目と100センテンスの『中学英語例文集』が載っています。
よく調べもせずに「中学英語」をうんぬんする本をしばしば見受けるそうです。しかし、中には、高校で習う内容が出ていることもあるそうです。
晴山氏がいわれる中学英語は正真正銘の「中学英語」です。この本には、中学英語の
・『中学英語例文集』
・『シンプル英語ことわざ集』
・『社会人のための例文集』
・『シンプル英語ジョーク集』など
多彩な表現材料があり、すべて「中学英語」でできる表現のオンパレードになっています。
”自分用の表現集を作れ!”
「中学英語」は過去に学習経験がありますので、どなたでも思い出すことができます。
学生時代には、主としてリーディングを中心に、英文解釈と英文法用に使っていました。
これからはこれを、主としてスピーキング用の素材として、自家薬寵中のものにすればよいわけです。
しかし、中学英語の表現のすべてが使われるわけではなく、実際の会話ではその中でも特によく使われる表現があります。
晴山氏は、これを「表現の型」と言ってもいいと言われます。これを覚えていつでも使えるようにしておくと、会話がとても楽になります。
そこで、使える表現の型を選び、あなた自身でストックしていき、「自分用表現集」のノートをこしらえることをすすめておられます。
おしきせの参考書を漫然と読むだけでは語学はうまくなりません。自分用の表現集を自分で作ることが有効なようです。
”うまい表現よりシンフルな表現!”
晴山氏は、ケネディ大統領の演説を引き合いに出します。
ケネディ大統領の就任演説の草稿が作られる過程をたどると、いかにシンプルな表現にこだわっていたかを見ることができるそうです。
それは、単に表現や文法のシンプルさだけでなく、使う単語の1つ1つまで、短く、力強い単語を選んでいるそうです。
演説草稿を調べてみると、単語あたりの平均音節数が限りなく「1音節」に近いことがわかるそうです。
例えば;
What kind of peace do I mean? What kind of peace do we
seek?
には、「1音節語」しか使われていません。語彙も文法もシンプルです。だから、読んだ時に1語1語に力が入り、聞いていてとても力強く、自信にあふれて聞こえます。
英語に堪能とは言えないわれわれの場合、読んだり書いたりする英語の2学年下くらいのレベルで話すのが得策だ、と言われます。
気負いなく落ち着いて話せるレベルのシンプルな英語で、ムダのない表現を試みるようにすると、ずっと相手にもこちらの言うことがよく伝わるそうです。
”名詞中心に単語力をつけよ!”
晴山氏は、文法は中学レベルで十分ですが、大人として会話する際には中学レベルの語彙ではどうしようもありません、と言われます。
文法は中学でけっこうですが、中身まで中学レベルでは困ります。そこで、どうしても語彙の拡充を図る必要があります。
単語力は、名詞中につけましょう、と言われます。
理由;あるまとまった文をザッと読む時、私たちは無意識のうちに名詞の拾い読みをします。1つでも2つでも名詞が目に止まれば、それで、その文の主題なり展開なりが見えてくるから。
まず名詞の語彙を増やしていくのが英語に慣れるための得策です。最初は身のまわりの品々でもかまいません。しかし、大人の会話をしたいなら自分の得意な分野の名詞を英語で覚えていくのが早道でしょう。
ある程度名詞の語彙が増えたら、その分野の英文を読むのがグソと楽になります。そんな、戦略的な語彙の増やし方を、晴山氏は強く推奨されています。
ここまで、晴山氏の7つの法則を見てきました。いずれも頷けることが多かったのではないでしょうか。
晴山氏の言われる「シンプル英語」とは、小難しくない英語、こねくりまわさない素直な英語、ということのようです。
それでは分かりにくくイメージがわかないため、「シンプル英語とは、中学レベルの英語です!」と言い切っておられます。
英検上位ランクの口頭試験でも、中学レベルの英語が自由に駆使できればいい線いくのです。
問題は、「十分に身についていない」ということです。あと、ボキャブラリについては、中学英語レベルでは不十分だということです。
この点の補強さえできれば、基礎は多くの方がお持ちなのですから、英語力の上達は、方法と時間と努力に比例するのではないでしょうか。
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