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伊藤 サム氏の”英語はやさしくたくさん”から

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 今日は、”英語はやさしくたくさん”(2003年12月 講談社インターナショナル刊 伊藤 サム著)からの話題です。

 この本では、

 ・やさしくたくさんの概説

 ・今すぐ実行できる簡単な学習法

 ・やさしく「開く」「読む」「話す」「書く」ための教材や細かい学習指針

などが解説されています。

 参考になる点が多いと思います。

 最初に、

 ”実際にネイティブが交わす会話や、雑誌や新聞は決して難しい文法や語彙を多用したものではありません。

 そこでは、よく決まった言い回しが繰り返し使われているようです。

 基礎に戻ると、時間のロスになるように思えますがそうではありません。

 急がば回れですね。”

というM・Tさんのことが紹介されています。

 「やさしい」とは

 「知らない単語がないか、あっても文中から推測でき、辞書をほとんど引く必要がない程度」

 「日本語に訳さずに理解できる程度」

のこととのこと。

 訳したくなる衝動と戦い、直読直解することを勧めています。

 いわゆる「英語で考える」状態で、このやり方でないと、たくさん読んでも力がそれほどつかないそうですから注意が必要です。

 ただし、訳すのはうまくなります。

 訳したつもりはなくても、心の中で無意識に訳してしまっていることもありますのでご注意が必要です。

 やさしくたくさん聞いて読み、脳にインプットすることです。

 話す・書く練習もやさしいものをたくさん、繰り返しアウトプットします。

 主人公になりきって、俳優のようにジェスチャーを交えて読むことがよいとのことです。

 表現を体に染み込ませることができるそうです。

 やさしいので勉強がラク、とは限らないそうです。

 それってなぜなのでしょうか?

 やさしい代わりに深く理解し、たくさんこなして理解を積み重ねる必要があるからです。

 大切なのは、

・基礎語句の理解があやふやで、文のパーツを組み立てるカがついていない段階で、上級教材に進まないこと。

・辞書を引けば訳すことはできても、英語を理解できたと錯覚しないこと。

・上級教材は難解で量をこなせなず、英語そのものに接した量が決定的に不足することを理解すること。

のようです。


 対策は、「やさしくたくさんを実践すること」とのこと。

 そうすれば、

・基礎を復習しつつ進むことになるため英語力に背骨が通る。

・やさしい英語ならばなんとか訳さずに理解することができ、英語を英語のまま理解する理想的な学習姿勢になる。

・やさしいから英語に残した量が飛躍的に増える。

 ということになるようです。

 そして、何より、やさしいと楽しいことが多いものです。

 初級者はネイティブの幼児にならい、絵本やセサミストリートのような教材から始めるのがベストです、とのこと。

 それは、イラスト・画像がついているので単語を訳語ではなく具体的なイメージで直感的に吸収できるからです。

 語句の意味は辞書の訳語ではなく文中からつかみ取り、自分で発見するようにすると忘れにくくなるようです。

 そして、体得できた語彙が増えるにしたがってレベルを上げていきます。

 未知の単語はまず推理して、こんな意味かなと分かってから辞書を引くとよいとのことです。

 どうしたらいいのでしょう?
 「やさしい」というときのレベルは、人により異なります。

 自分のその時々の実力にとって「やさしい」と感じるレベルのものを選ぶことが大切だと言われます。

 そうすれば、選択する教材レベルは自動的に最適なものになります。

 そして、ステップ毎にこのレベルはゆるやかに上がっていきます。

 上級者は、初級者から見れば「難しくたくさん」となるわけですが、本人にとっては「やさしくたくさん」なのです。

 この考え方で、

 ”プロを目指す人は、今どんなにカがあっても最初級レベルからきっちりやること”

 をおすすめしている、とのこと。

 これを実践して、後進の指導をやられているそうです。

 そして、

 やさしいことでも没入できる人は、いったん幼児のころのしなやかな心に戻って言語を吸収できるのかな、

 と書かれています。

 できれば高校1年までの復習も大切です、とのこと。

 英語ができないという人は、ほとんどの場合、次のいずれかが原因だと思います。

・これまで勉強したことを忘れてしまった、または学生時代に基礎を十分にやらなかった

・英語に残した量が足りない

・英語の本をたくさん読んでいても、留学経験があっても、実は無意識に頭の中で日本語で考えている

 では何をやればよいかですが、

”こういう人は中学1年からやり直すのが実は一番の早道です。中学2年からではなく、1年からやり直しましょう。英語は基礎の基礎が最重要です。1年からやり直さないと、積み木の一番下がない状態になってしまいます。”

 具体的には、次のようにするのがよいとのこと。

・中学の教科書が入手できる人は、書店で教科書ガイド類と準拠CDを買って独習するとよいでしょう。

・それが難しい人は、NHKラジオ講座の『新基礎英語』1,2,3などがよいでしょう。

 1度聞いて終わりではなく、講座は録音もしておいて、聞き終わったあとは、リピート、音読や日本語訳文の英語への反訳をするとよい、とのこと。

 基礎を忘れた人はゼロからやり直すのが大切だと書かれています。

 まず必要なのは、

・音読

・文型練習

・文法(できれば高校1年まで)

の復習です。

 お勧めは、

 NHKラジオ講座の『新基礎英語』1,2,3など

です。

 講座は録音もしておいて、聞き終わったあとは、リピート、音読や日本語訳文の英語への反訳をするとよい、ということです。

 なぜなら、英語は積み重ね型の技能であるため、です。

 特に、英作文や英会話は発信型の英語ですので、基礎知識が総動員されます。

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 英会話学校に行っているが身についていないひとの注意点;

・みっちり復習をして脳に叩き込まないと、英語を使えるようにはなりません。

 つい学校にいっていることで済んだと思ってしまいますが、そうではなく、予習・復習、特に復習が大切なのですね。

・英会話テキストの英語は実際の会話とはかなり違い、実際の会話は中学英語がほとんどです。

 基礎の英語が十分に使いこなせれば、ほとんど目的は達するのですね。

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 留学したのにあまり力がつかなかったひとの注意点;

・英語を日本語脳で理解しています。

 例えば、冠詞theを聞いても、意味を不問にして聞き流すクセがついてしまっています、とのこと。

・発音・聴解の基礎ができていない。

 これができていないと、新しい単語などを勉強してもすぐ忘れてしまうそうです。

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 サムさんは、

 ”学生時代でも1日やらなければ英語は100分の1忘れる。”

 ”社会人になると学校で習ったことは忘れやすく、気がつかないうちに土台はぼろぼろに崩れてしまう。”

 ”学生時代の単語暗記や、英語についてのうんちく本を読んだりして、高度な単語や新語を知っている人は多いので、当然、上級教材を選んで勉強します。”

 ”この結果、難解な語句(の訳語)は多数知っているのに、やさしいことをすらすら言うことはできないバラバラ英語状態になりやすくなります。”

 と言われます。

 たしかに、そうかもしれません。

 aとtheの意味の違い(不特定・特定)、inとatの違いなどを含めてゼロから、つまり中学1年の英語からやり直すことが大切なようです。

 なぜでしょうか。

 ”とてもやさしい教材であれば、単語の意味(訳語ではなく概念)を文中からつかみとることができます。”

 ”基礎表現は使用頻度が高いのですぐ役に立ちます。”

 その通りですね。

 上級教材に出てくる単語は使用頻度が落ちますから、せっかく覚えても使う機会がなかなかありません。

 また訳さないと理解ができず、表面的な理解しかできません。

 教材においては大は小を兼ねません。

 ”自分のメンツと戦ってレベルをいったん落とすことをおすすめします。”

とのこと。

 学習の中で英語含有率を高めることがコツのようです。

・強い目的意識を持ち、

・正しい効率的な方法で

・時間をかけて勉強すれば、

 勉強した分だけのカはきちんとつくはずです。

 サムさんは、次のように言われます。

 自分が面白いと思う事柄について、やさしい英文をたくさん聞き、読み、使ってみます。

 その過程に介在する日本語の役割をできるだけゼロに近づけます。

 勉強内容の英語含有率を100%に近づけることができれば、最短の時間で英語を習得できるはずです。

 直読直解方式を取らずに日本古来の英文和訳(訳読)方式で勉強し続ける限り、英語のマスターは難しいでしょう。

 学習法というのは重要な戦略です。

 正しい効率的な方法を知らずに、勉強を続けると損です、このこと。

 訳読式で勉強し続けると、やがて壁にぶつかるどころか、勉強すればするほど間違つた英語を覚えてしまう状態になります。

 言わんとすることとは違う意味に取られてしまう「ジャパニーズ・イングリッシュ」がこれです。

 一生懸命勉強しても努力が報われません。

 直読直解に切り替えないと、能率が上がりません。

 英語そのものの理解することが大切のようです。

 皆様、お持ちのCDをどう活用されてますか。

 サムさんは、関心が持てるお気に入りのものをかけっぱなしにしておくことを勧めておられます。

 分かりやすい具体的な内容で、リズムがあり感情を込めて吹き込んであるものがベスト、とのこと。

 分かりやすい具体的な内容とは、聞いていて心に絵が浮かぶものだそうです。

 学生さんは教科書を吹き込んだCDを勧めておられます。

 以前と違って、今の中学教科書にはたいていCDも本屋さんで探せる時代です。

 そして、社会人用にはいろいろな教材が出回っています。

 サムさんのお薦めは、教科書から抜粋した市販教材『英会話・ぜったい・音読 入門編』(囲弘正雄編、講談社インターナショナル刊、CD付き)です。

 また、絵本CDなどは感情を込めて吹き込んであり、耳から吸収しやすくなっています。

 英語育児を兼ねてディズニーのビデオをかけておくのもよいようです。

 BGMの代わりですが、仕事で疲れているときや、くつろぎたい気分のときにまで、義務的にCDをかける必要はないですし、ほかのことを真剣にしているときなども必要ないとのこと。

 皆様、お持ちのCDをどう活用されてますか。

 サムさんは、関心が持てるお気に入りのものをかけっぱなしにしておくことを勧めておられます。

 分かりやすい具体的な内容で、リズムがあり感情を込めて吹き込んであるものがベスト、とのこと。

 そして、基礎を固める段階では「繰り返し開く」ことには大きなカがあるとのこと。

 教材はときどき真剣に聞き、復習すると最大の効果があります。

 同じCDばかり聞いていると飽きますので、他のCDに取り替えたり、違う学習で気分転換をしたりするとよいとのこと。

 難しい教材はおすすめしませんが、それでも、好きならばどんなものでも効果があります。

 これは、難しくたくさんということですね。

 いろいろ試す上では、それでもかまわないようです。

 なにより、やさしくても難しくても、”英語にたくさん接すること”がとても大切のようです。


 CDはBGMとして音量は低めでかけっぱなしにするとよいようです。

 日常の細切れの時間が活きてきます。

 お気に入りの英語CDをかけることで、英語に接する時間を増やすものです。

 適しているのは、

・机に向かって勉強するのは苦手

・私は三日彷主で長続きしない

・努力するのはイヤ

・寝転んで聞いているだけで少しでも英語力がつくと言うならば、やってみてもよい

といった人です。

 気が向いたら数秒間だけでも精神を集中して聴いてみることが大切なようです。

 表現をひとつずつ拾っていくと覚えやすいそうです。

 繰り返し同じものを聞くことで英語の音や基礎表現に慣れることが可能です。

 サムさんは、

 ”継続は力なり。でも短期決戦タイフの人も大丈夫”

 ”英語を好きになれば、勉強は苦から楽に変わり、夢中で学ぶ”

 ”英語マスターのカギは「基礎の習熟」。発音と構文は大切”

 ”基礎を固める段階では「繰り返し開く」ことには大きなカがあります”

と言われます。

 教材はときどき真剣に聞き、復習すると最大の効果があるとのこと。

 つい復習することを忘れがちです・・・。

 同じCDばかり聞いていると飽きますので、他のCDに取り替えたり、違う学習で気分転換をしたりするとよいでしょう。

 とのこと。

 肝に銘じたいですね。

 皆様はいかがですか。





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