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Love&Love英語でメキメキ!!上達コーナー


Love&Love英語でメキメキ上達!!
 

◆上家 昇氏の〈英語〉の最高に幸せな学び方”から

  著者は1952年生まれ、1976年関西大学商学部を卒業しました。大学卒業後、留学と青少年の国際交流専門の旅行会社に入社しました。35年間に渡り、自治体や中学・高校・大学の海外研修制度の企画・立案・運営業務に携わりました。その間、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドの国々へ毎年数回渡航しました。留学生や短期研修プログラム参加者へのサポート業務を行い、2011年に退社しました。2012年4月に一般社団法人・日本国際文化交流会の設立に従事し、理事に就任しました。海外からの大学生を受け入れ、日本人ホストファミリーとの交流を図る事業に携わっています(刊行時)。

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 英会話教室へ通うだけが英語を学ぶ手段ではありません。

 お金をかけなくても英語を学ぶ方法はいくつもあります。

 上家さんは、英語にまつわる経験談を盛り込みながら、英語の親しみ方を指南しています。

 いわば、英会話の勉強を劇的に“幸せ”に変える魔法の本です。

 このポイントで英会話上達の時間が大幅に短縮できといいます。

 以下では、

 第1講 こうすれば「英語」を投げださないで楽しく続けられる!

 第2講 初心者は「英語を話す」ことより「英語で気持ちを伝える」ことが大事!
についてご紹介します。

 上家さんのまわりでも、たくさんの大人が英語学習に挑戦しているそうです。

 中には、仕事で英語を使いこなしている大人もいれば、海外に移住した大人もいます。

 しかし、途中で挫折した大人の方が圧倒的に多いと言われます。

 本書はそんな人たちに向けて応援歌として書いてみたものとのことです。

 以下、徐々に内容をご紹介させていただきたいと思います。

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 上家さんは、まわりでもたくさんの大人が英語学習に挑戦していると言われます。
 中には、仕事で英語を使いこなしている大人もいれば、海外に移住した大人もいるそうです。

 しかし、途中で挫折した大人の方が圧倒的に多いとのことです。

 高額の英会話学校に入った大人、高価な教材を購入した大人もいます。

 費やした時間と費用の割には一向に上達せず、いつの間にかやめてしまうのです。
 高価なCDセットを買い込みながら、一度も封を切らないままの大人もいます。

 しかし、最も多いのはハナからあきらめている人たちでしょうと言われます。

 そういう人達は、「英語が話せるようになりたい」とか「話せたらいいなあ」とか漠然と思っています。

 でも、自分にはそんな能力もないだろうし、お金も時間もないと思い込んでいるようです。

 また、ある程度まで英語を話せるようになった人でも、そこから成長が止まっていることが多いそうです。

 上家さんは、そんな人たちに向けて応援歌を書いてみたと言われます。

 以下、順次ご紹介します。

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 上家さんは、多くの人は英語を話せる素質や能力を持っていると思うと言われます。

 ただ、そのための勉強がなかなか続かないというところが最大のブレーキとのこと。

 パック海外旅行程度の英語なら1週間くらい、

 ―人で海外旅行できる英会話なら6ヵ月、

 海外で不自由なく暮らせる会話力なら3年、

 仕事で必要な高度な英語力でも5年くらい

で、誰でも確実に身につくそうです。

 海外留学をしなくても、正しい方法で継続して学習できれば誰でも英語を話せるようになるものなのようです。

 英会話学校に通わなくても、お金も、時間もなくても、本書に書いたことを実践していけば確実に話せる時がくると言われます。

 語学は山登りと同じで、頂上を目指して登りきったと思ったら、まだ先に次の頂が見えてきます。

 どんなに努力しても、いつまでたっても上達しないとゲンナリしかけますが、気がついてみると、いヽつの間にか話せるようになっているものです。

 大事なことは、あきらめないで、いつか話せる時が来ると信じて継続していくことです。

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 上家さんは、早く英語を身につけるコツは、3ヵ月後とか半年後にどこまで話せるようになりたいか、具体的にイメージすることだと言われます。

 3ヵ月後に海外旅行をする、そのために必要な最低限の会話力を身につけるとか、
 1ヵ月後に海外出張に出かけるので、仕事に必要な英語を身につけたいとか、

できるだけ具体的な学習目標がある方がいいそうです。

 日本ではまったく英語を話す環境にない人が多いからです。

 英語が社内公用語の会社が登場していますが、英語を使わなければならない環境にある人はほんの一握りの人たちだけです。

 ですから、英語は無用と言う人もいます。

 上家さんが本格的に英語を学びだしたのは、社会人になってかなりたってからだったそうです。

 同僚や先輩にくらべると、英語力ははるかに低いものだったとのことです。

 英語の学習法とともに、英語を話す場とか機会をいかに作るかということも大事なのです。

 不思議なことに、英語の学習を続け英語が話せるようになるにつれ英語を使うチャンスは向こうからやってきたといいます。

 大切なのは、自分の人生のステージでその時に必要であった英語力を身につける自分なりの勉強法を確立することです。

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 上家さんは、これまでプライペートや仕事で様々な国を訪問してきたそうです。

 学生時代のヨーロッパひとり旅、

 大学のサークルでのアジア研修旅行、

 結婚してから夫婦2人あるいは友人との旅など。

 仕事ではアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニユージーランドヘ行きました。

 1ヵ月程度滞在する短期駐在やホームステイのプログラムに参加する小・中学生、高校生を引率してきました。

 はじめは英語に自信はなかったそうですが、試行錯誤を積み重ねしだいに英語が話せるようになったといいます。

 上家さんは、

 留学を目指すたくさんの高校生や大学生にアドバイスをしてきて感じたこと、

 50代あるいはリタイアした世代の人たちの海外留学もお世話した体験などから、

 上家さんなりの英語習得のノウハウをお伝えしたいとのことです。

 この方法を参考にすれば、英会話力を身につける時間をおそらく10分の1くらいにまで短縮できるのではないかと言われます。

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 上家さんは、50代から英語が上達する人も多いと言われます。

 50代以上から学習を始めて、日常英会話を十分に話せるようになった人をたくさん見てきたそうです。

 多くの人は長く英語から離れているので英語を忘れているだけで、ある程度決意して再び学び始めると、いろいろと思い出し身につくものです。

 むしろ中・高校時代に勉強していた時よりも、もっと早く身につけることができのです。

 「ああ、あの時は関係代名詞のところで英語が苦手になったんだ」

 「仮定法というのはこんなに表現を豊かにしてくれるものだったのか」

などと、改めて気がついたりします。

 つまり、これまでよりもはるかに効率良く英語を学べるのです。

 なぜなら、これまでの人生で得た様々な経験や、ものごと全般に対する理解力が、若かった時よりもはるかに高まっているからです。

 それに、中学や高校で習った英語が案外頭に残っているものです。

 上家さんは還暦を迎えたばかりだそうですが、英語を使い始めた20代よりも30代の方が話せるようになったといいます。

 さらに40代になると、30代よりも、より英語が話せるようになったそうです。

 そして50代になってからは、さらに短い時間で、英語が習得できるようになったとのことです。

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 上家さんは還暦を迎えたとのことですが、英語を使い始めた20代よりも30代の方が話せるようになったと言われます。

 さらに40代になると、30代よりもより英語が話せるようになったそうです。

 そして50代になってからは、さらに短い時間で英語が習得できるようになったということです。

 理由は、インターネットの進化が影響しています。

 海外の情報が文字ばかりではなく、音と映像とともに湯水のように流れる時代になりました。

 パソコンの進化のみならず、革命的なタブレット端末などの情報機器が出現しました。

 これにより、英語力の習得に要する時間がさらに短くなってきたのです。

 英語学習にも21世紀なりの勉強法があるのです。

 ただし、年齢とともに英語力が向上するのはインターネットや情報機器の進化だけが理由ではありません。

 英語の学習で得た知識は積み重なつていくものなのです。

 たとえば、単語数にしても、継続していくにつれ使える単語数が飛躍的に増えてきます。

 リスニングカも同様です。

 ですから、若い人はもちろんのこと、50代以上の方も再チャレンジが有効なのです。

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 上家さんは、英語の学習は疲れるものだと言われます。

 語学は、時間を積み重ねることで必ず習得できるようになります。

 やりなおしの英語は、最初は、1日15分から30分を英語学習の時間にあてることから始めてくださいとのことです。

 まとめて30分でなくてもいいのです。

 通勤電車の中の15分、往復で30分とか。

 家事の合間の15分を2回見つけ出すとか。

 工夫すればいいのです。

 学習が進むにつれて、30分か40分になり、1時間に増やしても疲れなくなってきます。

 週末には2〜3時間、時間をとって集中的に勉強する日を設けるのも効果的です。

 ただ語学の勉強は、ふだん使っていない脳を使うためでしょうか、すごく疲れるものだということです。

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 上家さんは、どうすれば英語を投げださないで楽しく続けられるかについて述べています。

 英語の学習は、初心者ほど疲労の度合いは強いのだといわれます。

 意気込んでいろいろと教材を買い込んだものの、三日坊主でやめてしまったという経験はよくあるものです。

 上家さんも、何度も経験したそうです。

 英語が話せる状態というのは、限りなく日本語を話す時に近い状態になることです。

 心に思い浮かんだことが、自然と英語で口について出る状態を意味しています。

 英語が話せるようになる可能性は、どの年代にもあります。

 そのためには、あまり頑張りすぎないで、しかしあきらめないで英語に取り組むことだといわれます。

 これは、英語を学びたいと考えている若い世代から、子育てしている世代、そしてシニアの人たちまでに言えることですす。

 なぜなら、英語の学習を始めるのに年齢は関係ないからです。

 英語が話せるということは、あらゆる世代の人たちの人生を、豊かに、幸せにしてくれることと思われます。

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 上家さんは、挫折は想定内だから無理するなと言われます。

 上家さんは、若いころから英字新聞を購読しているそうです。

 読み始めたころは記事を読む英語力もないのに、せめて1面だけは全部読もうとしていたとのことです。

 その当時の語学力では、1面だけとはいえ1日でも時間が足らないくらいの量でした。

 夕食を終えてから辞書を片手に読み始めると、あっという間に寝る時間になります。

 頭を使いますので興奮してよく眠れず、寝不足状態で会社へ出勤という日々が続きました。

 そして、いつの間にか読まなくなってしまったそうです。

 すると、新聞代だけを無駄に払い続けることが数力月続きました。

 英字新聞は、普通の日本語の新聞よりも購読料が高いです。

 それなのに、1ページも読めないようではもったいないと思っていました。

 それでも購読をやめずにいましたので、いつしかまた読み始めました。

 再開した時に工夫したことは、1日に30分以上は新聞を読まないことでした。

 そして、自分の興味のある記事だけを選んで読むことにしました。

 しかも、日本語の新聞にも出ているのと同じ記事を読むことにしたのです。

 もうひとつは、辞書を引かないことでした。

 そうすると、しだいに読むスピードも上がり量もこなせるようになってきたそうです。

 これは非常に良い経験で、語学の勉強では無理をしない、読みたくない時には読まなくてもいい、と割り切ることを覚えました。

 それ以後は、中断せずに今日まで続いているとのことです。

 途中で挫折してもかまわないのです。

 受験勉強のための学習ではないからです。

 ゴール設定はいつでも修正が可能なのです。

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 上家さんは、やがて疲れない時がくると言われます。

 英語を学び始めたころは、会話をする時に聞きとった英語を頭の中で日本語に置き換える作業をしています。

 そして相手が言った内容を日本語で理解します。

 そして自分の考えを日本語で考えて、それを英語に変換するという作業を頭の中でやります。

 ここでようやく言葉として発し、会話が成立します。

 しかし、これではかなりの時間を要します。

 とてもキャッチボールのように会話を交わすという状態からはほど遠いです。

 そのうえ、ものすごく疲れてしまいます。

 脳の言語中枢では、英語を話している時と日本語を話している時とでは、明らかに違う部分が使われています。

 上家さんは、英語を話す時に疲れるのはふだん使っていないところを使うので疲れるものではないか、と理解していたそうです。

 ところがこれと異なり、英語の初心者の場合は脳の前後の離れた場所にある言語中枢の基本機能を総動員して理解しているためだったようです。

 疲れなくなるためには、疲れる本当の理由を知りそれを自分の勉強法に取り入れることが大切です。

 上家さんの会得した勉強方法を継続していくと、英語で聞いて英語で理解できるようになるといいます。

 次回以降で順次、解説していきます。

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 上家さんは、英会話する時の心得に触れておられます。

 おそらく英会話初心者のほとんどは、まず日本語で話す内容を考えて、それを頭の中で英文にし言葉として英語を発します。

 相手の英語を聞きとる時も、頭の中で日本語に翻訳して理解するということになります。

 それをくり返して会話を進めていくことになります。

 結果として、初心者の英会話はすごく時間がかかりますし消耗します。

 日本語を英語に変換するということは、まず主語を決めて、次に動詞が何で、目的語はこれにして、という作業を頭の中で高速で行うことです。

 英語を話せるには、この最初の苦しい状態から脱して最初から英語で考えて英語で発言し、相手の英語をそのまま英語で理解できるようになることが必要です。

 英語で考え、英語で話し、英語で理解するということを体得したら絶対に話せるようになります。

 そこが英語の壁ですので、その壁を乗り越えましょう、

 英語の壁を一度乗り越えたら、決して元に戻ることはありません。

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 上家さんは、英語の壁を一度乗り越えたら、決して元に戻ることはないと言われます。

 お風呂のバスタブでリラックスしている時は、絶好の英語の練習の場です。

 覚えた会話のフレーズを声に出したり、英語で考える訓練をしたりするのに最適です。

 これからやることが必要なのは、使える表現と単語を増やすことです。

 英語に触れても疲れない時間は、最初は15分、やがて30分、1時間と増えていきます。

 やがて最後には、何時間やっても疲れないという時がやってきます。

 そして、ある時点でなぜか突然大きく進歩する時があります。

 いままで聞きとれなかったCNNのニュース番組が聞けるようになったり、今まで話せなかった難しい話題でも話せるようになったりします。

 つまり、足し算から掛け算の勢いになっていくのです。

 継続こそ、英語力の基本です。

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 上家さんは、仕事英語には2000時間必要だと言われます。

 外国人対象の日本語科の授業時間について、ある外国語専門学校の責任者は外国語習得2000時間説に同意されているそうです。

 日本語学習の経験のない外国からの新入生に対して、文部科学省は2年間で1700時間のカリキュラムを組むことを求めています。

 結果として、日本到着時には日本語力がほとんどゼロであった学生が、京都大学や大阪大学、東京大学の大学院などにも進学していくとのことです。

 アメリカ国務省の外交官などを要請する機関、FSB(Foreign Service Institute)
が2007年に発表したデータをご紹介します。

 平均年齢40才の英語のネイティブ・スピーカーが、仕事に使える外国語を話せるようになった授業時間数を計測したものです。

 フランス語やオランダ語などは、合計で600時間の受講で仕事でも使えるところまで到達しているそうです。

 彼らにとって難解な日本語の場合は、2200時間でした。

 やはり、語学習得には2000時間必要という説には十分に納得できるもののようです。

 あきらめないで英語に取り組んだ人は、中学・高校での学習時間も考慮して、2000時間で仕事に使える英会話力の習得は十分に可能性があります。

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 上家さんは、英語が人生を幸せにしてくれると言われます。

 英語を学ぶ目的は、何も仕事のためだけではありません。

 英語が使えることで、人生がとても豊かになるということもアピールしておきたいということです。

・家事に育児に忙しい人
・子育ても終わり生活に余裕のできた人
・40代後半から50代でそろそろ定年退職後のことが気になる人
・すでに定年退職された方

 そういった人々の中にも、なんとなく英語が話せるようになりたいと思っている人が多いはずです。

 いつか始めようと思いつつ、いつまでも始められないで時間だけが過ぎていくとあせっている人も多いのではないでしょうか。

 あるいは、定年を間近に控えて今さら英語の勉強を始めてもと考えていないでしょうか。

 定年でやりたいことの上位に海外旅行やボランティア活動が位置しています。

 ロングステイという長期海外ステイも人気です。

 もし今45才なら、これからの10年は20代や30代に感じた10年間の感覚と違い、はるかに早く過ぎ去ってしまいます。

 あっという間に定年を迎え、第2の人生を迎えることになります。

 45才から50才の年代の人は今から、第2の人生の準備をしましょう。

 その準備の1つに英語も選択肢の1つに加えましょう。

 哲学者のマルチンーブーバーは、「人ははじめる事を忘れない限り、いつまでも老いない」と言っています。

 いくつになっても前向きな気持ちで、新しいことに取り組めばできるのです。

 上家さんは、英語が人生を幸せにしてくれると信じてくださるのなら今すぐに始めましょうと言われます。

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 上家さんは、目標設定で必ず話せるようになると言われます。

 英語をなんとなく話せるようになりたいと思っているだけでは、いつまでも話せません。

 学んだことを実践する場が必要です。

 そこで、英語が話せるようになった時の自分をイメージしてみましょう。

 今から半年後、3年後、5年後にその時の習得したい英語力のレベルを設定してください。

 また、英語を使って何ができるようになっているか、目安となる目標を英語を話している私として記入します。

 目標とする英語力のレベルは、英検とTOEICテストのホームページにわかりやすく示された表があります。

 会話が可能になる最低限の級としては、準2級以上の英語力が必要と思えます。

 ただし、上家さんはこれらのテストの受験をすすめているのではないそうです。

 テストを受けることが目的となって、

 受験勉強のように試験に出る単語を集中的に覚えたり過去問題を一生懸命やっても、実際に英語が使えるのとは別問題だからです。

 また、テストに合格することそのものが目的となると、試験不合格になった途端、あるいは目標点が取れないと、そこでやる気をなくすことの方が残念とのこと。

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 上家さんは、自分の英語力がどのレベルにあるか、を把握しておくことは重要だと言われます。

 今の自分の英語カレベルよりさらに上の級やスコアを目標にして、学習意欲を高めることにも役立つでしょう。

 目標設定の目安として、英検2級を最低限の目標としておきたいです。

 英検2級といえば高校3年生で学ぶ範囲内であり、文法も重要なものがすべて含まれています。

 あとは、準I級、―級と進むにつれて、単語や内容が難しくなっていくだけです。
 TOEICテストならCレベルの470点を最低の目標としたいです。

 このチャートを書いた人は、必ず話せるようになります。

 なぜなら、それは自身がそうありたいと思って、行動を起こしたからです。

 今まで、英語を話せたらいいなあと漠然と思っていた人。

 もう一度、昔に買った教材を引っ張り出してみようと決意した人。

 始める前に、具体的に英語を話している時の自分をイメージしましょう。

 いつごろ、どんな場面で英語を使っているのでしょうか。

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 上家さんは、カンペキ英語にこだわるなと言われます。

 初心者は、英語を話すことより英語で気持ちを伝えることが大事です。

 上家さんには、日本語を第2言語として話せるアメリカ人の友人が何人かいるそうです。

 その友人たちと話していると、実に楽しく幸せな気分につつまれるとのことです。

 日本語で始まった会話がいつしか英語になり、英語の中でも難しい単語だけは日本語で説明してくれるといいます。

 ふつうは相手の話す英語は理解できても、話す時にわからない単語があると詰まっ
てしまいます。

 すると、ついその単語だけは日本語を使ってしまいます。

 そうすると相手は、そこから日本語で話してきます。

 また、相手にも同じような状態がやってきます。

 つまり、日本語ではうまく説明できないと思うと英語に切り替わるのです。

 お互いが日本語と英語を混ぜ合わせて、会話が続きます。

 この状態はなんとも言えず心地が良いそうです。

 通じれば、英語、日本語ごちゃまぜでもOKです。

 言葉を学ぶことは、互いの文化を理解することでもあります。

 日本の文化に深く関わることや、日本人の感情をあらわす言葉などは、日本語を使うしかありません。

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 上家さんは、ノーベル平和賞受賞のケニア出身の女性環境保護活動家の故ワンガリ・マータイさんを紹介しています。

 ワンガリ・マータイさんは、ケニア共和国元環境・天然資源省副大臣で生物学博士として活躍されていました。

 ほかにもグリーンベルト運動創設者だったり、国連平和大使だったりと広い分野で活躍していたことで知られています。

 2005年に京都議定書関連行事出席のために来日した際に、もったいないという言葉を知って感銘を受けたそうです。

 それから、世界で「MOTTAINAI」を広める活動として「MOTTAINAIキャンペーン」をスタートしました。

 グリーンベルト運動中には「MOTTAINAIチーム」を設立し、プラスチックの削減などを進めて、環境問題にも大きく貢献しています。

 「もったいない」はすでに MOTTAINAI として、世界中で認知されています。

 マータイさんが片言しか英語を話すことができなかったころ、日本人の人たちは100%日本語で話してくれました。

 すこしは英語を話せるようになると80%くらい日本語で、彼らにとって難しい表現のところだけは英語で話してきます。

 そして、こちらがかなり話せるようになったころには、互いに意識せずに英語を使って話すようになったそうです。

 なぜ心地良いかというと、互いに難しいところはそれぞれの母国語で話したり聞いたりするので、ストレスがまったくないのです。

 こうなると心地良さを通り超えて幸せになってきます。

 英語と日本語を混ぜて話せるということは、互いの文化を理解し、尊重しているからなのです。

 上家さんは、「完全カンベキな文法英語」を重要視しがちな初心者はこのへんのところをよく学んでほしいといいます。

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 上家さんは、自分に語るべき内容があることが大切だと言われます。

 英語力のせいだけで話が続くものではありません。

 初心者はこの点もしっかりと理解してほしいとのことです。

 アメリカからの仕事帰りに、機内で78才の女性と隣同士の席になったそうです。

 どちらからともく会話をはじめ、上家さんの仕事に関係して話がはずんだといいます。

 彼女はその内容にすごく興味を持って、次々と質問をしてきました。

 それらに答えていくうちに、いつの間にか関空への到着時間が近づいていました。
 なんと10時間近くも話していたのだそうです。

 そのくらい、互いに楽しく機内の時間を過ごしたのでした。

 会話の途中で、彼女はアメリカの有名大学の教授で著名な文化人類学者と分かりました。

 こういう場合、そのときの自分には語るべき内容があったということになります。
 英語の前に自分の仕事に誇りを持ち、語りたい内容を蓄積するということが大事です。

 機内での会話がきっかけで、その後互いの家を訪問しあったりして交流が始まったそうです。

 彼女が大阪の大学での任期を終えて帰国するまで、お付き合いが続いたとのことです。

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 上家さんは、コミュニケーション能力が重要だと言われます。

 キングカズこと三浦知良さんが、2012年5月25日掲載の日本経済新聞の記事に次のようなことを書いていたそうです。

 「中学校で英語の試験は2点だったが、いま海外選手らと友好的に語らっている。どんな話題を振ればいいか、食事会ではどう振る舞うか。コミュニケーションのやり方を経験で身につけている。言葉をたくさん知るだけでは足りないんだね。語学落第生だったが、コミュニケーションの得意な人間になっているわけだから」

 語学力よりも、コミュニケーション能力の大切さについて触れています。

 三浦さんは高校1年生で単身ブラジルに渡り、サッカー留学を経てブラジルやイタリアで活躍し、日本代表としても多くの国際試合を経験しています。

 コラムではさらに、

 「ピッチで交わればお互いの個性が分かる。一緒に戦った後はコミュニケーションもより深いものになる。サッカーの思い出話に花が咲く。ピッチは僕らを濃い仲間にする」

 と書かれています。

 1967年生まれで、いまも現役のサッカー選手として活躍し、試合や練習の合間を縫って、海外の親善試合などに出かけているだけに言葉に説得力があります。

 英語力も大事ですが、より重要なことはコミュニケーショッ能力です。

 ひるむことなく海外の人たちと実際に交流し、お互いのことをより深く理解するようにします。

 そのことにより、互いのコミュニケーションがより深いものになります。

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 上家さんは、なにより英語に親しむことが大切だと言われます。

 上家さんはホームステイ体験はあるものの、留学をしたことがないそうです。

 そして、英会話スクールにも行ったことがないとのことです。

 そこで、自分でいろいろと工夫して独学で英語を学んできたそうです。

 なぜ英会話スクールに行かなかったのかは、上家さんの体験から来ています。

 上家さんは大学3年生の時、1974年の夏の1ヵ月間、イギリスーケンブリッジにある英語学校で学んだことがあるそうです。

 今では短期海外英語研修はごく普通になっていますが、その時代はまだ少なかったようです。

 ケンブリッジの語学学校には、ヨーロッパ各国、中東の国々、南米からも、大学生が夏休みを利用して英語を学びに来ていました。

 上家さんは英語学校で英語を学んだ後の2週間を、ユーレイルパスを使ってヨーロッパの国々をバックパッカーひとり旅をしたそうです。

 英語圏への旅はその時が初めてで、英語もほとんど話せない状況でした。

 でも英語学校初日のクラス分け筆記テストでは、なぜかその成績が良く5つあるクラスの内の上から2番目のクラスに入れられました。

 英語はほとんど片言しか話せないのに、筆記試験になるとなぜか日本人は強いのでしたとのことです。

 同じクラスには、フランス、ドイツ、スイス、イタリア、スペインからの学生もいたそうです。

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