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Love&Love英語でメキメキ!!上達コーナー


Love&Love英語でメキメキ上達!!
 

◆新井 恵理氏の”ひとりで勉強する英語の処方箋(レシピ)”から

 まず、勉強時間をわざわざつくらないことが大切だそうです。

 できるだけ今の生活のペースを変えないで、勉強する時間を見つけることです。

 1日1時間とか2時間とか、まとまった時間必ず机に向かうことは、仕事を持っている人にはとても難しいです。

 一大決心をしないで、今のままで、生活の隙間に、ちょっとずつ勉強時間を見つけるようにしましょう。

 外国語の勉強は、基本的には自分ひとりでするものです。

 すばらしい先生に巡り合って個人レッスンを受けることができたとしても、レッスンの前と後の準備と復習が大切です。

 練習しないで先生のところに通っても、あまり上達しません。

 毎日一人で勉強した成果を試すためにそこに参加するのだと思う必要があるそうです。

 先生がいなくても、一人で勉強できる方法を見つければそれで充分です。

 なるほど。

 新井さんは、辞書を6冊そろえることを勧めておられます。

 まず、学習辞書と呼ばれている、単語の使い方とか文型の説明がわかりやすく書かれている辞書です。

 例文や説明を見て、読んだり書いたりするときにいちばんわかりやすそうな辞書を買えばよいでしょう。

 英和と和英を1冊ずつそろえます。

 次に、雑誌や新聞を読むときにも使える、もっと語彙の多い、厚い辞書を選びます。

 少し難しい内容、たとえば、経済や医療に関する記事を読んでみようかと思ったときなどに役立ちます。

 これも、和英と英和の両方を買います。

 最後に、薄い携帯用の辞書を買います。

 単語の意味をちょっと知りたい、英単語のスペリングを調べたい、などというときには便利です。

 コンサイスのように英和と和英が1冊になっているものでもかまいません。

 3種類の辞書をそろえたら、学習辞書と中辞典は机の上や本棚に置いておきます。

 携帯用の薄い辞書は、居間や食堂に置きます。

 辞書は用途によって使い分けられるようにすること、そして、どこでも英単語が調ペられる環境を作っておくことが大切です。

 新井さんは、自分だけの単語帳を作ることを勧めています。

 語彙を増やすのには、いろいろな方法があります。

 目的別に英単語を覚えるための本もたくさん出ていますが、それとは別に、自分で読んだり聞いたりした英語の中で、わからなくて辞書で調べた単語を書きとめておく手帳を作りましょう。

 文房具屋さんで7センチ×10センチくらいの大学ノートの子供みたいな手帳を売っています。

 その左側のページに調べた英単語を書き、右のページにはその意味を書いておきます。

 このとき、辞書に書かれている発音記号は、あえて全部は書きません。

 英単語のいちばん強く発音する母音の上に、アクセントだけふって、その母音の記号だけ書いておきます。

 ただし、英語の中には発音されないつづりを含んだ、特殊な単語もあります。

 そういうものに関してだけは、アクセントと母音のほかに、子音の発音記号もほんの少し書いておきましょう。

 わからない単語を調べるたびに、このメモに書きとめておけば、シンプルな自分だけの単語帳ができ上がります。

 手間のかからないいちばん簡単な形にしておくことが、単語帳作りが長続きする秘訣です。

 そして手帳は、バッグやポケットの中に入れておいて、いつでも見られるようにしておきます。

 皆様、NHKのラジオ講座をお聞きと思います。

 新井さんは、三日坊主にならないラジオ講座の上手な聞き方を勧めておられます。

 NHKのラジオ第2で放送されている語学講座は、いちばん安上がりな、とてもよい「先生」です。

 でも、途中で挫折せず続けて聞くためには、ちょっと工夫が必要です。

 毎月、聞こうと決めた番組のテキストとカセットテープまたはCDを買うのです。

 両方買っても、あまりお金はかかりません。

 そうすれば、もう大丈夫です。

 時間があって番組のことを覚えていられる日は、できるだけラジオの番組を聞きます。

 もし開き逃しても、その日の分はテープで開けば、要点だけはわかります。

 落ちこぼれてしまうことはありません。

 もし、できれば、ラジオを聞きながら番組をテープに録音しておくと、もっと役に立ちます。

 電車の中でも、駅でも、寝る前でも、ひまなときに繰り返しテープを聞くのです。

 大事なのは、毎日必ず録音しようとか、毎晩必ずテキストを開こうとか、決めてしまわないことです。

 ともかく時間のあるときに、テープをよく聞くという習慣をつけることです。

 絶対こうしようとか、こうしなければならないと決めないことです。

 目標を立てすぎると、自分を追い込んで無理が生じます。

 毎月買ったり自分で録音したりしたテープは、半年のシリーズが終わっても、とっておきます。

 言葉は、2年や3年で古くなって使えないということはありません。

 ときどき、忘れていたテープを引き出しから出して、通勤電車の中で聞いてみましょう。

 前よりもよく開けるようになっているかもしれません。

 テキストのほうは、半年が終わったら、役に立ちそうなページだけとっておいて、あとは捨ててしまいます。

 こうしないと本棚がテキストだらけになって、最後にはどれに何が書いてあったのかわからなくなってしまうからです。

 とっておくページは、まとめてファイルに綴じておきます。

 なるほど。

 新井さんは、いつも勉強道具をバックに入れておくことを勧めておられます。

 何かを待っている時間は、忙しい人にとって最良の勉強時間です。

 待っている間に気が向いて、そのとき道具があれば、英語が勉強できます。

 大事なことは、あくまでも気が向いたら勉強するということです。

 英語を2ページ読んでしまおうなどと気負わないことです。

 夜、明日の出かける準備をしたら、前に書いた単語帳のほかに何を一つだけ持っていくか決めます。

 ウォータマン、ラジオ講座のテキスト、英字新聞などです。

 そのほかにボールペンとシャープペンシルを1本ずつ加えます。

 そして待っている時間に気が向いたら、用意したものを取り出して勉強します。

 仕事で嫌なことがあった日の帰り道は、駅や電車の中でテープを聞いて過します。

 耳から外国語の言葉が入ってくると、つまらないことを考えていることができなくなって、一石二鳥です。

 病院に行ったら待ち時間を尋ね、待合室で座っていないで院内の食堂とか外の喫茶店に入り、雑誌を読む代わりに英語を読みます。

 わからない単語に下線を引いておいて、家に帰ってから調べて単語帳に書いておきます。

 ちょっとでも勉強したら、何もせずにボーッとしていたはずの時間を、今日はとても有益に使ったと喜んでください。

 勉強したいと思った場所が、あなたの書斎になります。

 新井さんは、ニュースを聞くために新聞を読むことを勧めておられます。

 読むことは聞くことや話すことの土台です。

 見ても意味のわからない単語を聞き取ることはできません。

 読んで理解できない文章は聞いてもわかりません。

 読むことによって語彙力や読解力をつけ、情報を蓄積するのです。

 これは、英語を聞くためにもとても大切なことです。

 ラジオやテレビの英語で放送されているニュースを聞けたらいいな、と思っていたら、新聞をよく読むことが有効とのことです。

 新聞は日本語と英語の両方です。

 新聞で大きく扱っている事柄は、放送の中でも必ず出てきます。

 同じような単語を使った、同じような内容の英文を耳から聞くということになります。

 ですから新聞を読んで、ニュースの内容とそこに出てくる英語をよく知っていれば、放送で開く英語を理解することは誰にとっても可能だといえます。

 なるほど。

 新井さんは、リスニンクには1950年代のアメリカ映画を勧めておられます。

 映画は英語を勉強するのに楽しい教材に思えますが、実はなかなか難しいものです。

 せりふが速かったり、俗語があったりして、情報伝達を目的としたニュースよりずっとわかりにくいことがあります。

 でも、口語英語を耳から学ぶのには、確かに役に立ちます。

 好きな映画なら何でもよいのですが、わかりやすさからいうと、50年代のアメリカ映画をお勧めします。

 英語自体もスタンダードな感じのものが多いですし、俳優たちの話し方もわりあいゆっくりしています。

 英語の勉強のためには、日常会話がたくさんある映画がよいでしょう。

 登場人物の少ないロマンティックコメディを見ていると、同じ俳優の英語をずっと聞けて、耳も慣れてくるし、自然なやさしい会話がたくさんあって、英語に親しむことができます。

 日曜日、遅い朝ご飯を食べながら、テレビをつける代わりに映画のビデオを見ましょう。

 わかりやすいとはいっても、はじめは、字幕ばかりが頼りかもしれません。

 でも、字幕を見ながらでも、思わぬ発見があることでしょう。

 たとえば、『昼下がりの情事』、『めぐり逢い』、『ハロー・ドーリー!』などがお勧めです。

 新井さんは、テレビの副音声をカセットに録音することを勧めておられます。

 今ではicレコーダーやipodですね。

 映像のある素材には、純粋にリスニングの練習をしようとするとき、あまり効率のよくない面もあります。

 耳と目の両方から情報が入ってくると、どうしてもわかりやすいほうに意識が向きます。

 そこで、映像のある素材を役立つ教材にするために、音声だけを録音するという方法を使ってみるのです。

 大好きな名画が日本語の吹き替えでテレビ放送されるとします。

 もし、TVの副音声が開けるラジカセを持っていたら、英語の副音声をテープに録音するのです。

 チューナーのモードをTVのsubにすると、英語のせりふだけが聞えてきます。

 それをテープに入れれば、いつでも名優の英語が開けるテープが作れます。

 日本語でせりふの流れを思い出せるぐらいの映画の場合です。

 なにより、毎週毎週録音する必要はありません。

 場合によっては、映画の全編を録音しなくてもいいのです。

 そして、目を閉じて耳を澄ましてヒアリングします。

 新井さんは、英字新聞のコラム記事を読むように勧めておられます。

 一人で英語を勉強するときの便利な教材ですが、新聞記事を読んでいるだけでは充分活用できているとはいえません。

 英字新聞の1面に載っているニュース記事は、最新の情報を簡潔に無駄なく伝えてくれるものですから、すばやく内容を読み取る速読の練習には最適です。

 でもこのような読み方ばかりしていると、英語を読むという作業が単調で味気ないものに思えてくるかもしれません。

 読むための素材には、いろいろなタイプのものがありますし、読み方にもいろいろな方法があります。

 じっくりと内容を考えながら読むこともできなければ、本当に英文を読めるようになったとはいえません。

 コラムの英語は、今世界で注目されている政治や経済の問題を論説したものから教育や家族の問題まで、幅広い内容のものを読むことができます。

 作者が自分の仕事や家族などの身のまわりのことをエッセイ風にまとめたものなら、誰でも楽しんで読むことができます。

 コラムニストの英語のよさは、小説家ほど癖がなく、難解でもないということです。

 それでいて、生き生きして洒落た文章にたくさん出会うことができます。

 うまい書き手がたくさんいて、その人たちが人生について語ってくれるのですから、読み応えがあります。

 コラムの英語はそんなに難しくはありません。

 大事なのは、英語のコラムを読むことによって、比較的長い文章を最後まで読む力をつけることです。

 もっと大切なのは、しばしば人生について考える機会を持つことができるということです。

 新井さんは、ウェブサイトを利用するように勧めておられます。

 英字新開や英語のTVニュースの使い方についても、インターネットを利用することができます。

 たとえば、国際放送を流すNHK、アメリカの放送局ABC、へラルド・トリビューン、朝日新聞などなど。

 いずれもホームページを持っていて、英語のサイトを見ることができます。

 画面をやたらにクリックしても時間ばかりどんどん過ぎて、あまり英語の上達の役に立つとは思えません。

 放送を聞いたり新聞を読んだりしたあと、補助的に使うのがよいと、言われます。

 良い点は、日本語と英語の両方でニュースを見ることができる点です。

 昨日の夜の11時に開いた国際放送の英語ニュースで今ひとつはっきりしない点があったとします。

 次の朝、国際ニュースのサイトでその内容を日本語で確認することができます。

 ABC Newsの場合は、もちろんすべてが英語です。

 これを使うと、新聞が間に合わなかった最新ニュースをより早く知ることができて便利です。

 毎朝9時半にBSで放送されるWorld News Tonightを見た後、聞き取れなかったニュースの内容を確認するというやり方がお勧めです。

 医療のニュースなどで初めて聞く単語がわからかないようなときに、画面でつづりを確認して意味を調べることもできます。

 なるほど。

 新井さんは、英文法の大切さをあげておられます。

 最近の日本の英語教育について論じられるのを開いていると、英文法の評判はあまりよくないようです。

 知識として文法ばかり詰め込むから、使える英語が身につかないと言われます。

 しかし、文法がわかっていないと英語は話せません。

 だから、会話学校でも英文法の時間があるんです。

 多くの人にとって文法は自分たちを苦しめる敵のようですが、文法の知識は心強い味方になりうると言っておられます。

 文法は言葉の規則です。

 これがわかると英語という言葉が分るようになります。

 なるほど。

 新井さんは、英語には英語の頭で、日本語には日本語の頭で、と言われます。

 英語をいくら勉強してもピンをこないという人がいます。

 こういう人は、日本語と英語が構造的にも考え方においても全然違う言葉だということを英語を初めて勉強したときにしっかり認識していなかった可能性があるそうです。

 今からでも遅くありません。

 英語の世界では英語の頭で考えるということが分れば、勉強の仕方も変わってくるはずです。

 英語は誰がどうするということがとても明確な言葉です。

 主体が重んじられます。

 だから、どんな文章でも主語は必ず明示されます。

 これに対して、日本語には主語がない文章がたくさんあります。

 英語で考えるときは、いつも、主体と動作と動作の及ぶものの関係を明確にします。

 そのとき、動詞に二つの種類があるという区別が必要になってきます。

 そこをおろそかにしていては、いくら難しい単語や熟語を覚えても、表面をなぞっただけで、本当に英語がわかるようにはなりません。

 新井さんは、文法用語、名は体を表わすと言われます。

 文法は難しいという先入観が、文法知識の有効な利用を妨げていることがよくあります。

 たとえば、文法用語です。

 しかし、文法用語こそ正しい英語を身につけるようとするときとても力になってくれます。

 文法用語はしばしばその名前自体で言葉の性質とか使い方とかを表わしてくれるからです。

 助動詞(auxiliary verb)は動詞を助けてくれる言葉です。

 だから、助動詞の後では助けてもらう動詞は自分では何にもしなくていいのです。

 前置詞(preposition)は名詞とか名詞に相当するものの前に置く言葉です。

 だから、形容詞や動詞の原形や副詞などの前に置かれることはありません。

 なるほど。

 新井さんは、強い音はゆっくり、弱い音は速く発音することを勧めておられます。

 英文を音読するとき、知っているとよい最低限のコツです。

 まず、英語には強く読む単語と弱く読む単語の2種類があることです。

 文中でアクセントを受ける強く読む単語を内容語(content word)といいます。

 内容語は、名詞、形容詞、動詞、数詞など、はっきりとした意味内容を伝える語です。

 次に、文中でアクセントを受けない弱く読む単語を機能語(function word)といいます。

 機能語は、冠詞、代名詞、接続詞、助動詞、前置詞など、意味内容を伝えるよりも、文法的な役割を果たす語です。

 一般に、アクセントを強く受ける語は、しっかりとゆっくりめに発音されます。

 一方、アクセントを受けない語は、弱く速く聞えます。

 なれないと聞き取りにくいものです。

 でも、皆さんが読むときは、機能語を速く読もうと思うよりも、内容語をしっかり強く読もうと心がけることが大事です。

 そうすれば、おのずと英語らしいリズムができてくるでしょう。

 英語は英語らしく読みましょう。

 新井さんは、テープはペンを動かしながら聞くことを勧めておられます。

 上手に声に出して読めるようになるには、正しい英語をしっかり聞くことも大切です。

 最近はカセットテープやCDが付属教材としてついている本が、たくさん売られています。

 もしテキストの本文をじっと見ながら、ただ耳を傾けているだけだとしたら、もう一工夫してみる必要があります。

 テープを開くときは、必ず鉛筆やボールペンを手に持ちましょう。

 そして、音声上のポイントにしるしをつけてゆきます。

 文章をテープで開きながら、まず、音の切れ目にスラッシュを書き入れていきます。

 音読をするとき大事なことは、ポーズのあるところで一休みすることです。

 ピリオドやカンマの後では一休みします。

 それ以外でも、節や句の前などでは一区切りおきます。

 また、見慣れない単語やアクセントの不確かな単語があったら、母音の上にアクセントもふっておきます。

 このようなしるしをつけながら聞いた後、しるしのとおりにポーズをとりながら、アクセントに気をつけて読んでみましょう。

 あなたの読む英語は、ずっと聞きやすくわかりやすいものになるはずです。

 新井さんは、シャドウインク練習を勧めておられます。

 通訳訓練の中に、シャドウイングというのがあります。

 聞えてくる英語を、まさに影を追うように、はしから繰り返してゆく練習法です。

 正しく聞き取れなければ、英語を口から出すことはできませんし、口から出している間もどんどん英語が耳の中に流れてきます。

 開いた音をほぼ同時に口から出しながら次の英語も聞き取る、というプロセスの繰り返しです。

 とても集中力がいりますし、疲れます。

 でも、この練習を繰り返していると、英語をぼんやり聞き流すという悪い癖が取れ、注意深く聞き取れるようになります。

 また、英語のリズムがおのずと身につくようにもなります。

 まずは、あなたが持っているテープやCDのついている教材を使います。

 多少長めの英文がいいと思います。

 やさしめのテキストを見ながら、テープに合わせて英語を読んでみましょう。

 次に、今度はテキストを見ないで英語を口から出す練習をしましょう。

 次に、初めて開く英語をすぐにシャドウイングする練習をしましょう。

 やさしいビジネス英語」という語学講座があります。

 NHKラジオ第2放送で、月曜から土曜の夜10時40分から11時まで放送されているこの番組は、実は全然やさしくありません。

 テキストの後ろのほうに載っている「NHK英語番組ご利用のめやす」という表を見ると、最もレベルの高い英語講座だということがわかります。

 新井さんは、この番組は大変聞く価値があると勧めておられます。

 特に英語を仕事で使うビジネスマンや、将来外資系の企業で働くことや海外勤務を考えている学生さんには役立つそうです。

 毎回のビニュットは実際にオフィスでのディスカッションを想定して書かれています。

 だから語学的にも内容的にも密度が濃いのです。

 一人一人のせりふも長いし、出てくる単語も熟語もやさしいものばかりではありません。

 トピックには、ビジネスそのものに関するものだけではなく、広く現代の都市生活に関連した話題も含まれています。

 リアルタイムな話題と知識、それに関連した新しい英語の表現を提供してくれます。

 また、ディスカッションなどで英語で自分の意見を論理的に述ペてゆく際には、文章構成力とある程度の語彙が必要であることがよくわかります。

 やさしいビジネス英語は他の英会話番組とは違って、テキストを買ってよく予習と復習をしてこそ身につきます。

 予習せずに大体わかるのならば、英語力はかなりしっかりしたものだといえます。

 普通の英会話番組の内容では飽き足らない人に最適です。

 新井さんは、分野別単語ノートの作成を勧めておられます。

 翻訳や通訳の勉強をするときには、分野別の単語帳を作ります。

 専門的に英語を勉強しなくても、英字新聞やテレビニュースで時事英語を集中的にマスターしようと思ったときは、分野別単語帳を作ることが有効なようです。

 ルーズリーフを使うのがいちばん便利と言われます。

 ルーズり−フ用紙と、インデックス用に二つ折りにして使う小さなラベルを用意し、ラベルに必要な項目を一つずつ書いてゆきます。

 たとえば、まず、国や地域に関する特殊な用語に対応できるよう、アメリカ、欧州、中東、ソ連、アジア、南米の項目を作ります。

 次に、専門用語がよく登場する分野として、軍事、経済・貿易、科学、医療、法律、選挙の項目を作ります。

 それぞれの項目名を書いたラベルをルーズリーフ用紙の端に貼り付けます。

 用紙1枚にラベル1枚です。

 ラベルの位置は1枚ごとに少しずつずらします。

 そうすると、11枚の用紙を重ねたとき、どの項目がどのページから始まるのか一目瞭然、ラベルは重ならず、全部横一列に並んで見えます。

 単語が増えて1枚にいっぱいになってしまったら、新しい用紙をファイルにはさめば、その項目のページを増やすことができます。

 単語を書き込むときは、ペンで用紙の真ん中に線を引く必要はなく、ルーズリーフ用紙を縦に二つ折りするだけです。

 折った左に英語を、右に日本語の意味を書きます。

 ちょっとした説明や図なども添えると便利ですね。

 新井さんは、もう1ページ読もうかなと思ってもやめておくことも大切だと言われます。

 熱心さは何をするにも大変重要ですが、語学の勉強では情熱とエネルギーをどのように振り分けてゆくかが大切です。

 語学の勉強はいろいろな面で音楽の勉強に似ているところがあります。

 どちらも長い年月の努力の積み重ねを必要とします。

 大人にフルートを教えている音楽家の先生が、仕事を持っている忙しい人の練習方法についてこんな風に言っていたそうです。

 どんなに忙しくても、たった5分でいいから毎日必ず楽器を手に取ること。

 時間のあるときだけ過3日1時間ずつ練習するより、ちょっとずつでも毎日必ず昔を出すことのほうがずっとよい方法です。

 仕事のある大人はつらいと思うほどの練習を課せられたら負担になって続きません。

 仕事をもっている人がわざわぎ休みの日にレッスンに通うのですから、できるようにならないことに悩むよりは一度できたことは必ず身についてゆくと考えて楽しむことが大切です。

 新井さんは、うんざりする前に一休みすることをお勧めしています。

 勉強や練習の楽しさは、いつも苦しさと紙一重です。

 勉強や練習が楽しくなるのは、長い努力の末に、日常生活においては味わえない達成感を感じたときです。

 語学の勉強も、楽しく簡単に上達できるような甘いものではありません。

 でも、忙しい社会人で、特に、英語が専門ではない場合、もう1ページ読もうかなと思ってもやめておくことも大切です。

 疲れたと感じたり、うんざりした気持になるほど根をつめて勉強してはいけません。

 日常的に勉強するときは、根をつめないことです。

 疲労感は勉強を続けるのに大敵です。

 もう1ページと思っても、そこでやめておくと、翌日も元気な気持で勉強できます。

 新井さんは、なせ英語か必要なのか、目的を見つけましょうと言われます。

 今、日本中でみんなが英語を勉強しなければ、と思っています。

 英語の教材の種類や数の多さからも、そのことがよくわかります。

 では、なぜ勉強することが必要なのでしょうか。

 国際社会で英語が共通語になりつつあるから?

 なんだかわからないけれど、英語ができたほうがよさそうだから?

 勉強するときには、本当は、何かはっきりした目的があるほうがいいのです。

 それがあると、勉強を続ける方針を立てることができます。

 でも、英語が自由自在に操れないと仕事にならない人は、実際はまだそんなに多くないはずです。

 問題は、それほど目的がはっきりしていない場合です。

 今すぐ英語を使う必要もないが、将来できたほうがいいことはわかっている。

 多くの日本人が抱えているのは、このような確かに存在はするのだけれど漠然とした必要性です。

 なぜ必要なのか本当はよくわからないので、勉強意欲はあっても挫折する人が多いのです。

 新井さんは、なぜ外国語を勉強するかということを一度はしっかり考えてみたほうがいいと言われます。

 言葉というのは、情報を伝える手段、道具にすぎません。

 伝えたい内容、受け取りたい内容がなければ、言葉を知っている価値は半減してしまいます。

 あなたには、伝えたいと思う何かがありますか?

 それがあってこそ、語学力も本当に生きるのです。

 言葉は道具なのだけれど、元来それを使ってきた人たちの歴史や文化を反映しています。

 だから、本当は、自分の学んでいる言葉を話す文化に対して興味があったほうがいいのです。

 そういう興味がなければ、語学の勉強をずっと続けてゆくことは、それはそれは難しいだろうと言われます。

 言葉自体だけに注目するのではなく、その周辺に連なるものに目を向けて興味をもつことで勉強が面白くなり、長続きする秘訣かもしれないそうです。




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