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◆本多義則氏の”伸ばしたい英語力”から

 今日は、”伸ばしたい英語力”(2004年11月 技術評論社刊 本多 義則著)からの話題です。

  本多義則さんは、1966年、長崎市生まれ、九州大学大学院工学研究科修了、某電機メーカーに入社後、研究開発業務に従事、2000年ごろより英語に目覚め、勉強を再開し、「やさビジ」の杉田先生の信者を自負しておられます。

 2004年執筆時点で、英検1級、TOEIC 905点とのことです。

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 本田さんは、この本は英語を勉強するぞという、やる気がみるみる出てくる本だと言われます。

 昨今、”3週間でネイティブと話せる”などを謳ったハウツー本が流行っています。

 でも、決してそんなことはありません。

 米国で毎日血を吐くような思いで英語を使ってきた挙句、うなだれて帰国したというような人が少なくないのです。

 上達するには、とにかく英語から離れないことが大切です。

 新年になると、今年こそ英語を勉強してマスターしたいというやる気が、毎年のように沸いて来ます。

 でも、ほとんどの場合、そのやる気は長くは続きません。

 久しぶりに沸いてきたやる気の波にうまく乗り、勉強を続けることさえできたら確実に英語力は伸びます。

 英語そのものは、決してそう簡単には上達しないものです。

 これが現実です。

 でもがっかりしないでください。

 英語は、必要な時間を費やせば、おそらく誰でも上達するというものです。

 プラス思考、プラス思考が大切です。

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 本田さんは、英語の勉強を続けるために、3つの方法をお勧めておられます。

・緊急性を作る

 やる気が続かない人は外圧に頼るのが一番です。

 資格試験を目標にしたり、スクールや勉強会の宿題をこなすために前夜必死に勉強するといった環境を作るとよいでしょう。

・一人では勉強しない

 一人では必ず甘えが出てしまいます。

 誰かと一緒に勉強するのがコツです。

 人の目があるからサボれないという心理を利用します。

 こちらもスクールとか勉強会が有効です。

 勉強会は費用対効果も抜群。

 インターネットもかなり使えます。

・自分に合った勉強方法を探し続ける

 これ、大事です。

 勉強に飽きが来るときが必ずやってきます。

 そんな時は気分転換に違う教材をやってみましょう。

 教材を途中で捨てることを恐れないで。

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 本田さんは、英語には4つの要素があると言われます。

 リスニング

 リーディング

 スビーキング

 ライティング

です。

 どれからどのように勉強しだらよいのでしょうか。

 その人によって必要な要素は異なります。

 仕事で文書やメールのやり取りが必要な人はライティングが重要です。

 英語で直に交渉するような人はリスニングとスピーキッグが重要でしょう。

 会社の公用語が英語という人は、リスニングやスピーキングだけでなく、社内文書も英語でしょうから4⊃の要素のすべてが必要になるでしょう。

 本の中で、時間とやる気の作り出し方、基本的な英語の勉強法、英語学習に使える電子機器、インターネットの裏ワザなど、英語の勉強を続けるためのヒントをたくさん盛り込んだそうです。

 英語を勉強したいけどやる気が起きない方、英語の勉強法がわからないという方にお勧めです。

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 本田さんは、ふだんの仕事で使う英語は技術文書を読む程度だそうです。

 リスニングやスピーキングの機会は、たまに外国人の来客時に自分の仕事のプレゼンをする程度です。

 emailを含むライティングの機会は、ほとんど皆無だとのことです。

 仕事で使う英語という観点では、英語の技術文書を多読してりーディッグ力を高めるべきなのです。

 でも、今後、大量の英語を聴き話すことが求められる場合もあるでしょう。

 もともと、ぺらぺらつと英語を話し、簡単に聴き取れるようになりたいと思ってきたそうです。

 英語のWebサイトや本や雑誌を日本語を読むようにすらっと読めるようになりたい。

 英文メールもさっと書けるようになりたい。

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 本田さんは、引き続き、英語の4つの要素について述べておられます。

 4つの要素は、まんべんなく勉強しておいて損はありません。

 中でもリスニングとリーディングをますはやるべきです。

 ある程度やったらスピーキングをこれらと並行して始め、ライティングは必要に応じてというところかと思います。

 4つの要素すべてにかかわる語彙力についても増強を図るべきです。

 以下、本田さんが実際にやつてきた、または見聞きした学習法についての紹介があります。

 順次ご紹介していきます。

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 本田さんは、引き続き、英語の4つの要素について述べておられます。

 この4つの要素の中でも、最も重要なのはリスニングだと思います。

 リーディングとライティングは辞書を使ってゆっくり読み書きすることも可能です。

 スピーキングは自分のペースでしゃべることが可能です。

 もっとも、1対1で話す場合はリスニングもそれほど問題ではありません。

 聴き取れなくなったら、もうちょっとゆっくりしゃべってもらうよう相手にお願いするとか、内容を適立確認しながら聴くなどができます。

 問題は、相手にそういうお願いができない状況です。

 たとえば、会議、セミナー、講演とか、授業を受けるなど、自分勝手に話の腰を折れない場合です。

 こういうときほど、リスニングの重要性を思い知るときはありません。

 CD教材のように、リピートすることはできません。

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 本田さんは、引き続き、英語の4つの要素の中でも、最も重要なのはリスニングだと言われます。

 英語力確実アップのためのスキル別学習法として、

 まずは地道にインプット、

 いつか華麗にアウトプット

をあげておられます。

 まず、リスニングの勉強法として、いま流行りの音読がお勧めとのことです。

 英語の勉強は、音読に始まり音読に終わると思っておられます。

 用意するものは、CDなどの音声教材とスクリプト(英文)です。

 日本語訳もあったほうがいいです。

 教材の選び方は、何でもよいそうです。

 最近は出版界も音読ブームで、音読をテーマにしたCD付きの本がたくさんあります。

 ラジオ講座もおススメです。

 映画、ドラマ、ニュース番組などの生の英語でもOKです。

 教材の難易度については、適度に難しいほうがよいでしょう。

 簡単にかつ完全に聴き取れるものは訓練になりませんし、聴いてもひと言もわからないものはくじけます。

 自分に合った教材選びも、試行錯誤が必要です。

 音読のバリエーションとして、

 オーバーラッピング

 シヤドウイング

 リプロダクション

 音読筆写

などがあります。

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 音読とは、スクリプトを見ながら声に出して読むことです。

 これは、学習の基本中の基本です。

 スクリプトを見ながら声に出し、それを耳で聴くということで、五感を同時に使うところがよいと言われています。

 立ったり、歩きながら音読すると、体にしみ込むような気もします。

 音読は、10回、20回と繰り返すのですが、あまり繰り返しすぎると口先だけは英文を発音しているが、頭では何も考えていない無我の境地になることもあります。

 とくに夜だと、音読の途中で寝てしまいそうになったりします。

 そういうときは、音読に飽きてしまっているんでしょう。

 そうならないためには、音読の他のバリエーションとの組み合わせで、飽きないようにプログラムを組みます。

 回数を記録するために、テキストに”正”の字を書いていくとよいでしょう。

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 本田さんは、音読は英語の学習の王道に間違いないと言われます。

 音読の際の注意点を2つあげておられます。

 1つめは、音読の前に英文を精読することです。

 精読とは、わからない単語とフレーズをすべて辞書で調べ、文の構造を解析し、日本語訳を確認するなどして英文を完全理解することです。

 完全に意味がわかった英文でないと、音読しても効果は薄いのではないかということです。

 中学校の教科書レベルの英文を音読することを提唱する書籍がありますが、読んで理解できる英文を音読により自分のモノにするというトレーニングとして的を射ています。

 2つめは、漫然とではなく文の構造を気にしながら音読することです。

 とくに、主語と動詞はどれかということを強く意識しながら読みます。

 主語と動詞が英語の文の基本構造だからです。

 また、いくつかの単語のかたまりで意味をなすフレーズがありますので、それも意識します。

 そうやって読んでいくと、はじめはなじみのない英文も、親しみのある英文に変わってきます。

 このように、なじみが出てくるまで読み込むことです。

 会話文の場合は、その人になりきって演じるように読むことも効果的だと言われています。

 あるいは、自分が実際に誰かにしゃべっているような状況を想定して音読すると、リアル感が増すでしょう。

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 本田さんは、音読は英語の学習の王道に間違いないと言われます。

 音読を始めるとき、まず日本語訳を1文読んで、対応する英文を1文読むことを勧めておられます。

 これを、スクリプトの最後まで1回行います。

 日本語の意味を理解しながら対応する英文を読むと、頭の中で日本語と英語の結びつきが強くなりそうな気がするとのことです。

 声に出しての音読は自宅でしかできませんが、外でもささやきながら、または口パクでの音読ができます。

 口パクは黙読ではなく、声には出さずに音読する感じです。

 たとえば駅で電車を待っている間や電車の中で、口パク音読ができます。

 周囲がうるさい場所では、ささやき音読ができます。

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 本多さんは、音読は英語の学習の王道に間違いないと言われます。

 音読法の1つ目は、オーバーラッピングです。

 オーバーラッピングとは、スクリプトを見ながら音声を聴き、その音声にかぶせるように声に出して読むことです。

 自分の声が邪魔で聴きにくくなりますので、ヘッドフォンを使います。

 発音に注意して、その通りにまねして読みます。

 英語では発音と共に音の強弱が非常に重要ですので、これにも注意します。

 単語と単語がつながって発音される現象をリエゾンといいますが、英語ではこのリエゾンがたくさん出てきます。

 リエゾンにも注意して、ネイティブのまねをしましょう。

 ネイティブのスピードについていきながらオーバーラッピングするのは難しいですが、完全に重なって発音できることを目指してがんばりましょう。

 音読同様、外でも口パクオーバーラッピングやささやきオーバーラッピングができます。

 オーバーラッピングではCDといっしょに英文を目で見ながら音読しますので、 文字と音が一致し、音が聴こえやすくなります。

 でも、英語の音が聞き取れるのと英語の意味がわかるのは別問題です。

 オーバーラッピングをする前に、その英文の意味をしっかりと理解しておく必要があります。

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 音読法の2つ目は、シャドウイングです。

 シャドウィングは、スクリプトを見ずに音声を聴きながら、後に続いてちょっと遅らせながら音声の通りに声に出すことです。

 これは通訳になるための訓練として使われます。

 これも、ヘッドフォンが必要です。

 スクリプトを見ませんから、オーバーラッピングよりかなり難しくなります。

 また、遅らせる間隔が大きいほど難しくなります。

 音読とオーバーラッピングをこなした後にシャドウインクとなるわけですが、時間のある限りシャドウインクをやり、口から英文がネイティブのように出てくるまでがんばりましょう。

 外では、ロパクシャドウィングやささやきシャドウインクができます。

 スクリプトを見ませんから、歩きながらでもできます。

 本多さんは、通勤時、家から駅までは口パクシャドウイングを行っているそうです。

 音読やオーバーラッピングを終えた過去の英文を、通勤時の口パクシャドウイングで身体にしみこませます。

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 音読法の3つ目は、リプロダクションです。

 リプロダクション」とは、音声をある長さ、たとえばワンセンテンス聴いてスクリプトを見ないでそのまま繰り返すことです。

 これも通訳の訓練に使われます。

 本多さんによりますと、かなり難しいとのことです。

 MDなどを使うときは、あらかじめセンテンスごとに区切りを入れておくと便利だそうです。

 1トラックのみのリピート再生をしながら、ワンセンテンスを聴いてMDを一時停止します。

 そして、聴こえた通りにしゃべってみます。

 できなかったら一時停止を解除して、同じセンテンスをもう一度聴きます。

 完全に言えるようになるまで、聴いてはしゃべるを繰り返します。

 できたら次のセンテンスに移ります。

 途中、最初から複数のセンテンスを通してリピートできるか、を試したりします。

 これをすべてのセンテンスでやれば、スクリプト全体を暗唱できるようになるでしょう。

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 音読法の4つ目は、音読筆写です。

 音読筆写とは、テキストを声に出して読みながら紙に書いていくことです。

 中学生のころ、単語を覚えるときに紙に書いて覚えませんでしたか。

 今思うと、それと同じだなあと感じます。

 音読に加えて手を動かすので、効果があるのは明らかです。

 本多さんは、この方式を見よう見まねでやってみたことかるそうです。

 あるセンテンスを、発音しながら紙に書いていきます。

 書くスピードはしゃべるスピードより遅いので、1回書き終わるまで何回も繰り返し同じ文を読むことになります。

 単に音読する場合は単調になりがちですが、音読筆写の場合は同時に書いているので緊張感があります。

 5回くらい書けばその文は自然と暗記できてしまいます。

 ただし、時間がかかるのが難点です。

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 本多さんは、リスニングの基本的トレーニング法として、ディクテーションを取り上げておられます。

 ディクテーションは、音声を聴きながら一字一句書き取ることです。

 MDでやる場合は、あらかじめセンテンスごとに区切りを入れておくと便利です。

 センテンスごとにリピート再生しながら紙に書いてみて、これ以上わからないというところまできたら次のセンテンスに移ります。

 聴き取れないところがあっても文全体の意味を考えたり、文法の知識を使って推理して書きます。

 そういう意味で、ディクテーションは単にリスニングの訓練ではなく総合的な力を使うものです。

 ディクテーションにより、自分が聴き取れない単語や間違って聴こえてしまう箇所のパターンがわかります。

 そこを注意してあらためて聴き直しすれば、徐々に聴き取れるようにします。

 どうしても聴こえないところは、実は発音されていないということもあり得ます。

 音の脱落といのでしょうか、発音されないので聴こえるわけがありません。

 それに気づいていけば、次につながります。

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 本多さんは、ただ聴くだけでよいというリスニング教材のことを取り上げておられます。

 本多さんは、やったことはないそうです。

 もし本当にただ聴くだけならば、効果はあまり期待できないであろう、というご意見です。

 音読を始める前に数回聴いてみるのはいいですが、それ以上聴いてもわからないものはわかりません。

 聴いてわからない箇所が特定できたら、スクリプトでそこを確認してわかるようにすることからトレーニングが始まります。

 内容のわかった英文を音読の後、たくさん聴くことには効果はあるでしょう。

 同じ理由で、ラジオ講座を長い間聴いているが英語が上達しない、という人がもしいるとしたら、聴くだけじゃだめでしょ、ということなのです。

 本多さんは、まずは音読しないと、と言われます。

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 本多さんは、リスニングの実践について書いておられます。

 NHKラジオ英会話レッツスピークの合言葉に

”口の筋肉を鍛えましょう”

というものがあります。

 英語は学問というよりもトレーニングであるといわれます。

 その通りだと思います。

 トレーニングにはプログラムが必要です。

”音読10回””シャドウイング10回”

のようにメニューを組むとよいです。

 そのメニューに従って淡々とこなしていくという姿勢が重要です。

 そうするとやった量がわかりますし、これだけやればいいという目標と達成感が得られます。

”音読筆写で手からも覚えよう””ディクテーションをやって聴き取れない箇所をつぶそう”

と目的別のトレーニングを意識する必要があります。

 これらはリスニングに限らず、リーディング、スピーキング、ライティングにもいえることです。

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 本多さんは、音読のいろいろなバリエーションの組み合わせと回数の目安などについてお書きになっています。

 全体で30分程度になるようにしてください。

 てんこ盛りのメニューにしても2日目以降が続きませんから。ほどほどがいいです。

・まずスクリプトを見ないで1回聴いてみます。たぶん聴き取れないので、もう2、3回聴いてみてもいいです。

・英文を精読します。単語とフレーズを調べ、日本語訳で意味を確認し、英文を完全に理解します。

・和訳があったら日本文を1文読んで、対応する英文を1文読みます。これを最後まで繰り返します。

・オーバーラッピングを5回。

・普通の音読を5回。

・シャドウインクを5回。

 これでは物足りないという人は、復習のための音読を行ってください。

 今日音読した英文を、次の日と1週間後に、オーバーラッピング5回、普通の音読5回、シャドウインク5回、の手順を繰り返します。

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 毎日新しい英文で行う場合、その日の英文と昨日の英文と1週間前の英文を音読します。

 週末に、まとめてその週の音読を復習してもいいでしょう。

 月末もその月のすべての英文の復習音読をとまでは言いませんが、忘れるころに復習するのはいいことです。

 さらに、音声教材は英語のところだけ編集しておいて、外でも常に過去の英文を聴けるようにしておきます。

 外でMDなどで聴きながら、口パクオーバーラッピングや口パクシャドウイングを行います。

 リプロダクションは高度な訓練ですので、初中級者はやめておいたほうがいいでしょう。

 やるなら時間の空いた時に、1文ごと区切りを入れて試しにやってみてもいいです。

 音読筆写はやると効果がありますが、毎日はきついかもしれませんので、週に1回くらい取り入れたらどうでしょうか。

 少しずつでも続けることが大事ですので、量は少なめから始めましょう、

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 本多さんは、リスニングの訓練を続けるコツについてお書きになっています。

 リスニングの訓練を日々の学習のメインにします。

 リスニングもいろいろな学習法はあるでしょうが、音読はたぶん王道なので、まず間違いないと信じています。

 5回×3=15回

と聴くと、

 それはたいした量でもないように思えますが、このメニューを毎日こなすことははっきり言って難しいです。

 普通の人が普通にやって続くことはないでしょう。

 我々は楽をしたい生き物なので、面倒なことは何事も続きません。

 音読は、たいしておもしろくもないですから。

 続かないことが英語学習の難しさであり、続くように工夫することが英語学習のコツです。

 まずは音読の記録を付けてみてはどうでしょうか。

 ふだんお使いの手帳に何回音読したという記録を付けてもいいですし、市販の英語学習記録用日記でもいいです。

 例えば、”TOEIC TEST英語学習ダイアリー”があります。

 また、学習記録をWebで公開すると、人に見られて緊張感が出るかもしれません。

 今はやりのブログがお勧めです。

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 本多さんは、音読の記録を付けてみてはどうでしょうかと言われます。

 これに関連して、音読マラソンというWebサイトがいくつかあるそうです。

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 一例を検索してみました。

 第4回 英語音読マラソン

 http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Sirius/6539/backup4/index.html

 奈良県内の公民館で、一年をかけて「英会話・ぜったい音読・続入門編」(講談社インターナショナル)を音読しているそうです。

 ほかにもいろいろあります。

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 みんなで一緒に音読しよう、というのが目的です。

 本多さんは、こういうサイトに参加して、日々の音読の回数などを報告してはどうかと言われます。

 ほかの人の記録と見比べたりすると、ひとりでやるよりきっとやる気が出ます。

 または、自分で音読マラソンのWebサイトを作ってはいかがですか。

 自分で始めると後には引けなくなりますから、きっと効果倍増です。

 どうやったら音読を続けられるかを、日々考えて過ごしましょう。

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 本多さんは、読めているようで読めていないリーディングスタイルを見直そう、と言われます。

 リーディングには、精読と多読という2つのやり方がありますが、ここは両方をやるべきでしょうとのことです。

 まずは精読についてですが、文章の中に出てくるわからない単語やフレーズを調べて単語帳に書き写し、構文解析をして、わからない文法は文法書を調べて、すべての文の意味を理解するようにします。

 精読は毎日やるよう心がけ、単語やフレーズは文章を読んでいく中覚えていきたいところです。

 教材は基本的に何でもいいのですが、英字新聞がお手ごろでしょう。

 家の外でも、たとえば通勤電車で英字新聞を読んでもいいですね。

 その際、わからない単語には赤線を引いておいて、昼休みや自宅で調べるなどしてください。

 英字新聞を読んで語彙を増やすことは、学習法として広く定着していることです。

 英字新聞以外でも、自分の興味のある英文を精読してもいいそうです。

 ただし、難しすぎる雑誌はきっと挫折すると思われますので、英検1級を目指すようになるまでは手を出さないほうが無難です。

 読み方のテクニックとして、文章の頭から順番に理解して行き、決して返り読みをしないという、スラッシュリーディングは参考になります。

 最初のうちは、長文対策として大学受験でも使われるパラグラフリーディングやロジカルリーディングまでやる必要はないでしょう。

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 今日は多読についてです。

 多読とは、とにかくたくさん読むことを主眼にする読み方です。

 わからない単語や文法も気にしてはいけません。

 辞書や文法書を見てはいけません。

 どんどん読んで行きます。

 だいたいの意味=大意をつかむような読み方を心がけます。

 英語を英語のままじわじわと身体にしみ込ませていくような感じを目指します。

 多読の教材としては小説などのペーパーバックがお勧めとされています。

 しかし、ペーパーバックは難しいです。

 本多さんは、過去に1冊しか読み終えたことかないそうです。

 簡単で読みやすいと言われるシドニー・シェルダンのペーパーバックは、たくさん買ってるそうですが、本棚に並んでいるだけだそうです。

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 本多さんは、いつか休みの日の昼下がりに、ペーパーバックをオープンカフェで読むのが夢なのだそうです。

 光明を見い出せだのは、”やさたく”という点と”SSS英語学習法”でした。

 どちらも、やさしい英語の本の多読を提唱しています。

 ”やさたく”は、伊藤サムさんのWebサイトで紹介されています。

 http://homepage1.nifty.com/samito/easylist.htm

 伊藤サムさんは、1958年群馬県生まれ、父親は米国サンフランシスコ生まれの日系2世で、米国で高校を卒業し、英国でロンドン大学に留学、さらに一橋大学在学中に英検1級で合格者総代になりました。

 サムの名は、ミシガン州の高校留学時代のニックネームだそうです。

 卒業後ジャパンタイムズ記者となり、外務省、首相官邸などを担当し、週刊英語学習紙”週刊ST”の元編集長、日刊英字新聞”ジャパンタイムズ”元編集局長を務めました。

 現在は、バイリンガル・ジャーナリストとして活動し、NHKの”ニュースで英会話”講師を務めています。

 ”やさたく”は、英字新聞の新人記者の訓練としても使われているそうです。

 英語は量が大事であり、難しい教材では量がこなせない、とすると、やさしい教材をたくさん読んだほうがいいということのようです。

 ”SSS英語学習法”も、同じ考えです。

 SSS=Start with Simple Stories

で、英語初級者でも楽しく始められ楽しく続けられる多読法のことです。

 とりあえず100万語を読もう、という合言葉を掲げています。

 読んだ本の語数を数えていくあたりや、定量的な目標を設定することにより、やる気が出る仕組みになっています。

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 本多さんは、Graded Readers呼ばれる薄いペーパーバックについてお書きになっています。

 これは、SSS(=Start with Simple Stories)・Learningの一環です。

 Graded Readersは、使用する主要な単語を制限し、全体の量や文法事項を調整し、英語学習者が辞書無しで読書を楽しめるように工夫された多読用の英語教材です。

 代表的なものは次の通りです。

Penguin Readers
日本発売元:Peason Education JAPAN
TEL:03-3391-13871/FAX:03-3391-1135

Oxford Bookworms
日本発売元:Oxford University Press Japan
TEL:03-3459-6481/FAX:03-3459-0390

Macmillan Guided Readers
日本発売元:マックミランランゲージハウス
TEL:03-3943-6857/FAX:03-3943-6863

Cambridge English Readers
日本発売元:University Press Service
TEL:03-3291-4541 FAX 03-3219-8417

 Graded Readersでは、使われている語彙数により本がレベル分けされています。

 Penguin Readersの場合は、簡単なものから200、300、600、1、200、1、700、2、300、3、000の語彙数で7レベルに区分されています。

 他の出版社のものもだいたい同様です。

 本多さんは、SSS英語学習法に傾倒した時期があるそうです。

 ひとりでは本代が高くつきますので、参加している勉強会の中で4、5人の有志を募り、それぞれが購入して回し読みをするという方式をとりました。

 最初はかなりいい感じで読んでいけました。

 カバンに常に入れておいて電車でも読みました。

 英語をそのまま理解している感じがしていい気分でした。

 参加した講演会では、100万語達成者のお話などもあったそうですが、本多さんは64万語で断念したとのことです。

 なぜかそれ以上読めなくなったそうです。

 読みたくないときは読まないというのがSSSのやり方ですので、今は長い休憩中ということになります。

 いつか再開したいということです。

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 本多さんは、読めているようで読めていないリーディングスタイルを見直そう、と言われます。

 リーディングについての精読と多読のうち、引き続き多読についてです。

 電機メーカーの技術系社員の本多さんにとって、会社で必要な英語は読む能力だそうです。

 小説家になりたいなら小説を書きなさい、漫画家になりたいなら漫画を描きなさいというアドバイスに従うと、リーディングカを高めるためには、

 英語の本を読みなさい、

ということになります。

 職場では以前は、新人教育に英語の文献の輪読があったとのことです。

 新人の相手をして同じ分担で読んだことがあるそうですが、これはキツかったそうです。

 日曜の夜に必死に読んでいたとのことです。

 また、今思うとあまりおもしろい本ではなかったそうです。

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 本多さんは、発信型のスピーキング訓練を勧めておられます。

 これまで、リスニングとリーディングの勉強しかやってこなかったそうです。

 スピーキング力は正直お粗末なものだった、と言われます。

 ここ数年、ネイティブと普通の会話をする機会は年に1回、会社で行われる英語のスピーキングテストのときくらいでした。

 そのテストでは常に不合格で、講評はいつも

「英語を話す機会を見つけましょう」

というものでした。

 英会話スクールには理由のない抵抗感があって、行く気がしなかったそうです。

 道を歩いている外国人を見つけては話しかけるようなことはできない性格で、外国人が集まるパブのような場所に行き談笑するなどということは想像もできなかったとのことです。

 2004年2月に、2度目の英検1級の2次試験を受けたそうです。

 これにはスピーチテストがあり、スピーキングカが問われます。

 トピックにも恵まれて合格できたとのことです。

 テストは純粋のスピーキングカというより、スピーチの構成が重要視されていました。

 最初にイントロダクションがあり、主題を述べ、ボディ部では2つか3つの理由を述べ、それぞれ具体例で補強し、最後に結論でおさらいするという決まった形式に当てはめます。

 本多さんは、日ごろからロジカルシンキングなどの本にかぶれていたため、この構成にすんなりと入っていけたそうです。

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 引き続いて、英検1級の2次試験のスピーチテストのことです。

 目的を持って論理的に話すことや、試験官の質問にこれまた論理的に答えることは何とか切り抜けられました。

 ただ、一般の会話、つまり相手に適切な質問をしたり、相手の話を受けてこちらで発展させたり、新しい話題を振ったり・・・

といった会話をうまくつなげていく力はありません。

 実は日本語でも怪しいのです、とコメントされています。

 2次試験対策でスピーキングの重要性を思い知り、また幸運にも合格できたので、これからは試験対策にとらわれずに自由に英語が勉強できるようになったそうです。

 そこで、いよいよスピーキングにも力を入れてみようかと思った、とのことです。

 スピーキングは慣れの部分が大きいと思いますので、何かスピーキングの実践の場がないかと思い、探してみるといろいろありました。

 実践の場については次のコーナーで触れるとして、ここではひとりでできるスピーキング訓練法について考えてみたいと思います。

 ・・・・・・

 本多さんは、発信型のスピーキング訓練を勧めておられます。

 まずは、勉強法をアウトプット志向に変えることが必要です。

 リスニングとリーディングはインプット系の学習で、スピーキングとライティングはアウトプット系の学習になります。

 リスニングもリーディングも英語を理解することが目的になっていて、自分の思いを英語で表現する逆方向の訓練はしていないのです。

 スピーキングはまさに自分の思いを英語で表現することですから、それ専用の訓練が必要なのだと気づいたそうです。

 具体的なアウトプット志向の学習法は、日本語から英語へという方向の訓練です。

 今までは英語から日本語にする、あるいは英語をそのまま理解するという訓練が中心でした。

 今度は逆に、日本語の単語や文章を英語にしてみるという訓練になります。

 とりあえず身の回りで口に付いたものを手当たりしだいに英語にしてみて、わからなかったら電子辞書の和英辞典で調べる、といったところから始めたいです。

 文章については実践の場で英語が出てこなかった文章があれば、それを英語で言えるように確実にしていくことが効果的だと思われます。

 ふだんは英語をしゃべろうともしないので気づきませんが、簡単な日本語の文章も案外英語では言えません。

 実際に言おうとしてみて、はじめて言えないことに気づくものです。

 本多さんは、そんなふうに気づく体験をたくさんしたほうがいいのではないか、と言われます。

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 あと、決まり文句というものがあります。

 たとえば、あいさつ、電話の応対などです。

 これらはしょうがないので、その手の本で覚えてしまいましょう。

 また、さまざまなシチュエーションにおける会話表現もある程度の基本パターンがあるようです。

 やはりその手の本で押さえておき、実践の場で使ってみることが必要でしょう。

 音読のメニューに、

「日本文を1文読んで、対応する英文を1文読む」

というのがありました。

 これは、アウトプット志向を意識して入れています。

 日本語から英語を言えるようにする訓練のさわりです。

 ここで、音読の訓練の最終目標を日本語を見て英語を言えるようにすることにしてはどうでしょう。

 暗唱よりもスピーキング訓練に向いているかもしれません。

 本多さんは、参加している勉強会で通訳訓練の真似ごととしてやったことがあるそうです。

 めいっぱいリプロダクションをやった後にビニェットの日本語を見て英語が言えるかどうか、という訓練でした。

 リプロダクションは、聞いた英文をそのまま自分の口でリ プロダクション(復元・再現)する勉強法です。

 これは、リスニング力のみならず、スピーキング力の向上にも、大いに役に立ちます。

 ・・・・・・

 本多さんは、発信型のスピーキング訓練を勧めておられます。

 それでは、スピーキング実践の場に進みましょう。

 普通の人は、ふだんの生活で英語を話す機会はないですね。

 でも、話せるようになるためには、ある程度の実践経験を積まないと無理です。

 そこで、実践経験を積む場の一例として、次のようなものがあげられます。

・英会話サークル

 あまりお金をかけずに英語を学ぶための英語の勉強会です。

 一回500円くらいの会費制が多く、ネイティブから英語を教わる事ができるところもあるようです。

・英会話喫茶

 英語を習うところというよりも、実際に習った英語を使ってみるところです。

 いろいろなレベルの人がミックスしているところもありますが、初級テーブル、中級テーブル、上級テーブルと別れているところもあります。

・オンライン英会話スクール

 Skypeなどの通話無料ソフトを使って、オンラインで英会話のレッスンを受けます。

 英会話スクールに比べて授業料が安く、気軽に始めることができます。

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 本多さんは、ライティング道は試行錯誤だと言われます。

 まず書いてみる、そこからすべてが始まります。

 その人の書いた英文を見れば、英語の実力がわかると言われます。

 英語力がストレートに現れるのが、ライティングです。

 ライティングカ向上の戦略は、

1.その手の本で基本を学び

2.実際に書いてみて

3.ネイティブに添削してもらう

ことに尽きるでしょう。

 本多さんは、これまではあまりライティングの勉強をする機会はなく、仕事でも英文を書く機会はプレゼン原稿を書くくらいだったそうです。

 ところが、最近英文でメールを書く機会があり英文メールのテキストを見ながら何とかしのいだとのことです。

 今後は、仕事でもライティングが必要になる予感がすると言われます。

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 本多さんは、ライティング道は試行錯誤だと言われます。

 まず書いてみることですが、本多さんはいままでやってこられたことを挙げておられます。

・英語で日記を書く

 以前、英語で日記を書いていたとのことです。

 日記関連は書籍も販売されていますから入りやすいですが、日本語でも日記を書かない人は英語でも無理でしょう。

・英字新聞の英文和訳コーナーに取り組む

 ”デイリーヨミウリ”で新聞記事の和文英訳のコーナーに投稿していたとのことです。

 ”やさビジ”の和文英訳コーナーは難易度が高すぎてまだ手が出ないそうです。

・英語のメル友を作る

 外国人とメル友になってメールをやり取りするのは、未体験ですがおもしろそうとのことです。

 いろいろ英語の質問もできて便利です。

・英語オンリーのメーリングリストに参加する

 日本人どうして英語で雑談をするメーリングリストに参加しているとのことです。

 ほかに、英語オンリーの掲示板、チャットなどもあります。

・海外のWebサイトに質問や感想メールを出す

 日本で見かける変な英語を集めたサイトがあるとのことです。

 どこがおもしろいのかどうしてもわからないセリフがあって、思い切ってメールで質問したところ、丁寧な返事が来たそうです。

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 本多さんは、英語学習は語彙に始まり語彙に終わる、と言われます。

 語彙力増強への果てしなき闘いについて書いておられます。

 語彙力はこれまで解説してきた英語の4つの要素すべてに必要なものです。

 文章全体の意味がわからなくても、単語さえわかればそれをきっかけに全体の意味を類推できるからです。

 どなたも、語彙カアップには苦労していることと思います。

 そこで、以下、本多さんの語彙力増強の歴史が語られます。

 まず、単語集で覚える、です。

 例文と共に覚える単語集”DUO3.0”を、CDと共に買われました。

 ですが、中身を吟味しないで買ったら、この本はTOEIC 600〜780点を対象にしていたとのこと。

 当時すでにTOEIC 800を超えていた本多さんは、だいたい知っている内容だったそうです。

 そのため、残念ながら、やることもなく本棚の肥やしになっています。

 とはいえ、よくできた単語集ですので、TOEIC 800を目指す人には向いています。

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 もうちょっと長い文章の中で単語を覚えたいなあという人に向いているのが

”速読速聴・英単語”シリーズです。

 簡単な方から、Basic Core、Advanced があります。

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 今現在、出版されているのは、

 Basic 2400
 Core  1900
 Advanced 1000
 Daily 1500
 Business 1200
 Opinion  1400
 TOEIC TEST STANDART 1800
 TOEIC TEST GLOBAL  900

の8冊で、レベル別、用途別に分かれています。

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 本多さんは英検1級対策ヒして、Advanced をやったそうです。

 骨のある英字新聞や雑誌などの文章が使われていて、高度な単語が学べるとのことです。

 TOEIC800以上の人向きです。

 本多さんは、根気がなく10分の1くらいでリタイアした、と言われます。

 800以下の人は Core あたりがいいでしょう。

 英検1級対策として、定番の”パス単=英検1級でる順パス単 (旺文社英検書)”も買いました。

 これをすべて覚えないと合格しないとも言われており、単語帳系の本は苦手でもあきらめて丸暗記に取り組みました。

 計画では、2,538個の単熟語を毎日40個ずつ覚えて64日間でひと通りチェックし、間違えた単語を中心にもう一度復習すると、全体で1ヵ月くらいで覚えられるはずでした。

 本多さんは、通勤の間にぶつぶつとつぶやきながら理屈ぬきに覚えようとしたそうです。

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 本多さんは、次に語呂合わせについて言及しておられます。

 ワラをもすがる気持ちで、語呂合わせで覚えるWebサイトを参考にしたりもしたそうです。

 英語力をアップするには、語彙を増やすことが大切です。

 英単語を覚えるのは大変ですので、どうしても覚えられない英単語は語呂合わせで無理やり覚えてしまいます。

 昔、大学受験の本に、

”あ、晩だ!と勉強捨てる”→abandon

というのがありました。

 そのパス単版です。

 プリントアウトして、熱心に語呂合わせを覚えるという受験生のようなことをしていたそうです。

 本多さんは、

 Vocabulary Cartoons: Building an Educated Vocabulary With Visual Mnemonics:

 参照先: http://www.amazon.co.jp/Vocabulary-Cartoons-Building-Educated-Mnemonics/dp/0965242277/lleigo-22/

という単語集も買いました。

 アメリカの高校生レベルの単語約300個を、楽しく暗記できます。

 普通の単語集と違う点は、漫画による連想記憶術を使っている所です。

 たとえば、lament(悲しむ、嘆く)という単語を、

これと韻をふむ、cementを使って

 We LAMENT that Joe got berried in CEMENT.

という文章を作り、その文を表す漫画(セメントに埋められた人の葬式の絵)が書いてあります。

 今後、lamentという単語を見たら、セメントに埋められた人の漫画のイメージが頭に浮かんでくるでしょう。

 非常におもしろい趣向で楽しく覚えられるはずです。

*mnemonic (形)記憶を助けるもの、記憶術、です。

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 本多さんは、次に語源で覚えることに言及しておられます。

 英語の上達に英単語のインプットは欠かせませんが、全て丸暗記をしようとしても辛いばっかりでなかなか覚えられません。

 英語の上級者は例外なく英単語をかなりの量覚えていますが、実は丸暗記をしている人はほとんどいません。

 効率良く英単語を覚えられるようになるために欠かせないのが、語源です。

 本多さんは、語源に関する本を数冊持っておられるそうです。

 簡単な例では、

 con→共に、ex→外に

などです。

 たとえば、

 excavate(発掘する)は、ex + cavate(外へ+洞穴→洞穴から外へ→発掘する)から来ています。

 このことを知ったとき、excavateの意味はすんなりと覚えられたとのことです。

 英語の語源を知っている人であれば、正確でなくてもおおまかな意味がつかめるので覚える量が少なくなります。

 また、知らない単語に出会っても意味を推測できるようになります。

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 本多さんは、語彙力増強について触れておられます。

 英語学習とは、語彙に始まり語彙に終わる学習です。

 唯一の成功例は、勉強会で行われる語彙のレッスンとのことです。

 これまでに使ったテキスト、

 "Improving Vocabulary Skills"

 This book it's very interesting, you learn much vocabulary, and has appropriate examples for more practice, highly recommended.

 "Advancing Vocabulary Skills"

 Great book! With 260 new words and 40 word parts. Vocabulary level is around first or second year of college. Good book to have to study for standardized testings.

 では、楽しく単語を覚えられているそうです。

 半強制的に勉強させられると、学習が続けられます。

 このように誰かと一緒にやるというのは効果的です。

 単語集の種類ではなく、やはりやる気の作り出し方の問題です。

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 最後は、個人的にお勧めの語彙力増強法についてです。

 それは、は、文章の中で覚えていくというものです。

 本多さんはこれまで、ほとんどは英字新聞とやさしいビジネス英語から覚えたそうです。

 リーディングやリスニングの教材には、適度に難しい語彙が含まれているものを選ぶようにしましょう。

 文章を理解するうちに、自然に語彙が増えるようにするといいでしょう。

 単語集についても、いろいろと試してみて自分に合うものを探してみてください。

 もうひとつ、こんなやり方も試したそうです。

 それは、スーパーソニック方式です。

 ”200点以上アップのためのTOEIC最強の学習法”、の中で紹介されていた方法です。

 まず、

lament 悲しむ
lament 悲しむ
excavate 発掘する
excavate 発掘する

と、覚えたい単語を英語と日本語で2回ずつ繰り返してMDなどに録音します。

 あとはこれを聴きまくる、という方法です。

 単純ですけど、これは効果があったとのことです。

 耳から覚えるという方法は、お勧めです。

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